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Mの悲劇 #9

もはや主役は久保明佐々木蔵之介)です。衛(稲垣吾郎)と美沙(長谷川京子)の影が薄すぎる。
最終回直前なので、まとめというか辻褄合わせに奔走した感じではあったけど、佐々木蔵之介が素敵だったのでオッケーであります。今まで美沙の復讐にはいちいちケチをつけていましたが、明が衛を怨む理由は妙に納得してしまった私。佐々木蔵之介贔屓というのもありますが、少なくとも美沙の時よりは衛(というか衛一家)に原因があるでしょう。
明がどんどん堕ちてゆく姿に思わず同情してしまった。9話目にして初めて感情移入できるキャラが現れましたよ。瞳(吉岡美穂)の家の食べ物を貪り食う姿、無銭飲食、金もなく家にも帰れずチンピラに殴られる。爆発する直前の「あいつのせいで…あいつのせいで…」と呟く姿、鉄パイプでチンピラ達に殴りかかる表情とか怖いんだけど可哀想なんだよね。もう(社会的には)絶対救われないじゃないですか、あそこまで来ると。
今週の引きがまたしても「志村ー、後ろ!後ろ!」だったので、2回連続となるとインパクト薄かったかな。来週は衛VS明で大立ち回りがありそうだけど、どう考えても非力な、前半は美沙にさえやり込められていた衛では立ち打てできないよね。必殺技「僕は自分からは死ねないよ。君が刺してくれ」攻撃や「君に会えてよかった」攻撃を繰り出して、上手く改心させるのかなー、ってそれでは納得できなーい!


【過去の事件の流れ】

  1. 衛の家に泥棒入る。
  2. 明パパが衛パパの借金の保証人になる。
  3. 明パパ、衛一家の借金を背負う羽目に。
  4. 明の父母離婚。明は小さな家に引越し。
  5. 明が学校で給食費を盗む。それを衛が目撃がし、明は衛のせいでバレたと思い込む。
  6. 衛は転校によって小学校を去る。
  7. 明、泥棒が原因でいじめられる日々。
  8. 明パパ、銀行強盗(?)。娘の有紀が原因で強盗を取り逃がす島谷。犯人が逃げた先は美沙の両親が営むパン屋。島谷に追い詰められた犯人の放火でパン屋は全焼し、美沙の両親死亡。

こんな感じ?衛の家に入った泥棒が美沙パパなら見事な円が完成します(しなくて良い)。


【気になったいろいろ】

  • 衛は何でもかんでも忘れすぎ。よく今まで会社でそれなりの地位を維持できていたなぁと感心してしまうよ。
  • 逃亡する明の前に現れる美沙。これぞ究極の偶然?それとも警察の捜索能力を上回る美沙の恐ろしいパワー?
  • 瞳に今更「邪魔だった」とか言われても…。ならば美沙の協力をしたり、部屋貸したりしなければよかったのに。このエピソードは必要あったのか?衛、美沙、瞳が顔をそろえると演技の緊迫感は限りなくゼロに近くなる。恐ろしいトリオだ。
  • 衛ママ(吉行和子)は人畜無害そうな顔をして、かなりの極悪。借金を保証人に押し付けておきながら、そのことを平然とカミングアウト。そりゃあ苦労もあっただろうけど、松本家に対してもっとすべき事があったのではないか。
  • 少年時代の明を演じた子がいい感じだー!森山未來のような印象を受けた。あとチンピラ薮本(渡辺卓)もなんだか気になる。
  • 源さん、いや小林隆さんが先生役で登場!
  • 若かりし島谷のズラ、嫌味なほどに「私、被ってます!」感があって最高だった。なんであんなズラしかないんだよー。

空に舞い上がったのか?

真心ブラザーズの『空にまいあがれ』が使用されているCMはタイヤメーカーFALKENのものだった…と思われる。再び見たくせに記憶が曖昧なのは、またしても曲をじっくり聴いてしまったせいである。気がついたら車が走っている映像を何となく覚えていて、最後にに一瞬出てきたメーカー名をうろ覚えしているだけだった。なので確信がありません。次回見たときは、なんのCMか分かるようによく見よう。
あのCMは音楽のインパクトが強すぎて、商品(もしくは会社)のコマーシャルにならないよー。少なくとも私にとっては、だけど。
あー謎が解けてスッキリしたー。
という事でありました、id:hachinoheさん。