のんべんだらりといきましょう

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天国と地獄

前半と後半、まるで違うドラマを見ているかのような落差は何だったのでしょうか?前半の山場、進一くんが戻って来るところまでは、佐藤浩市平田満鈴木京香で、重厚なドラマが展開されていたのになー。苦悩する佐藤浩市は見事だったし(その上素敵だった!)、息子と雇い主の間に挟まれてどうしようもない状況に追い込まれる平田満は、「さすが平田満…」と改めて思ってしまうほど胸を打たれる土下座をしていたし、京香さんはどこから見てもお美しくて匂い立つ色香(オヤジ臭い!)にクラクラしそうなほどでした。
なのに!後半、捜査陣が活躍し始めた途端に、コントになってしまいましたよ!あの刑事たちはどう考えてもダメだろ…。あの刑事たちがダメすぎて、そんな刑事に捕まってしまった犯人も、ものすごいアホな子に見えてしまったではないですか!ツッコミどころはいろいろあるが、最も謎だったのは銀次郎にヘロインを渡していたお嬢様。あの人は何者?なんであんな純度の高いヘロインを入手できたの?ものすごくもったいぶって出てきた割には、かなり曖昧な扱いだったよねぇ。
ラスト、権藤と銀次郎の面会は妻夫木くんの最大の見せ場だったと思うのだけど、せめて髪型くらいもう少し何とかならなかったのだろうか。普通に町を歩く時と同じように、いい感じにセットされた髪型で登場されても緊張感に欠けるよー。権藤を逆恨みしてしまうほど苦しみばかり半生だったのだろうけど、研修医という設定のせいでちょっと説得力に欠けた。医者になるにはそれなりにお金が必要だよね?それに、研修医になるまでに相当な苦労があったとしても、今後手に入れるであろう、それ相応の地位や金銭を無にしてしまえるほど強い衝動が起こるものなのかなぁ。