のんべんだらりといきましょう

はてなダイアリーから引っ越してきました。

フルスイング

3〜6話まで見ました。高林先生が影響を与えるのは、生徒だけでなく周りの大人たちでもあるのが面白かった。むしろ大人たちが変わっていく姿を見るのが楽しみでした。阿部さんの野球部問題も良かったけど、一番胸に迫るものがあったのは4話の太田先生と帰国子女のお話。あれは泣けた。帰国子女故に自分を見失っている少女の苦しみを「キャッチ」し、それを支えようとする事で自らも立ち直っていく太田先生。高林先生の助力があったからこそではあるけれど、真実を見ることが出来たのは太田先生の力。高林先生が何もかも解決するわけじゃないんだよね。学校に入ることが出来ないくらい壊れてしまっていた太田先生が、復帰最初の授業で自分自身について語るなんて高度な事をできるのだろうか…という疑問もちょっとあったけど、でもそれを気にさせないようなパワーのあるドラマだった。
天童先生は渋いし、時任先生は実に清楚でまさにNHK的な*1美人教師でした。しかし、一番面白かったのは教頭先生。憎まれ役のようなポジションにいるんだけど、とぼけた味わいがあってついつい許してしまう。高林先生が亡くなった後、廊下を掃除する教頭先生の足元に桜の花びらが舞い落ちるシーンは切なかった。

*1:絵に描いたように理想的なという意味で