のんべんだらりといきましょう

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アイシテル〜海容〜 #1

前半は本当に緊張ながら見たよ…。キヨたんの「みんなボクに夢中になれ!」的な愛くるしさ(姉の「ウザい!」と文句言いたくなる気持ちがよく分かるよ!)、キヨたん母の溺愛ぶり、殺された事を知って半狂乱になるキヨたん母、呆然とする父、理不尽な目に合わされて怒る姉、小沢一家の幸せから一転して絶望の世界に転落してしまったのにまず凹んだ。キヨたん母が自分を責めるのは、分かっていても胸が苦しくなるよね。
一方、加害者側の野口家も、普通の家族に見える。クローゼットから血のついた上着が出てきて、智也母が崩れ落ちるまでは、本当に引き込まれながら見てたんだけど、その後の夫婦の責任押し付け合いでちょっと「あれ?」となってしまった。もちろん、ああいう言い合いになってもおかしくないだけど、案外2人とも冷静なのね…?受け入れるの早いな!と思ってしまった。殺害容疑で保護されていると聞かされた直後って、その事実を受け入れられずパニックを起こしたりしないのかな。お前のせいだ!あなたはいつも仕事ばかりで!みたいな揉め事は、「息子が人を殺した」という事実を受け入れてからに起こるものじゃないのかなーと思ってしまったので。でも、「あなた(父親)がどう思おうと、私は息子を信じている!」がスタートラインで、そこから息子への愛が揺らいだり、自信を失ったりしながらも母親が歩いていくドラマのようだから、こういう展開で問題ないのかな。
智也父がこれまた酷い言い草で、見事なまでに酷い夫キャラになっていた。「産まなければ良かった」に至っては、そこまで否定するのか!とも思ったけれど、「間違いじゃない」と即答する母に対して、「人を殺したんだぞ!」「俺はそんな風に言い切れる自信がない」という言葉で、なんとなく父親に気持ちにも共感できた。智也は、智也母と同じような気持ちで大切に育てられた一人の子供の命を奪ってしまったんだしね…。この場面を見て、今後この父親がどう変わっていくのか、どういう行動を取るのかが気になるようになった。
殺害動機は一体なんだったんだろうね。そこが一番気になるよ。エレベーターの中でのキヨたんの様子がちょっと変だったようにも見えたから、もしかしてトイレにでも行きたがってたのかな?だから家に連れて行ったのかな?という気がしなくもない。(挙動不審は単にエレベーターが珍しかっただけかしら?)別に殺そうと思って連れまわしたわけではないんじゃないかなーなんて。もし、現場に落ちていたボールで遊んでいたとすれば、前日に父親とやったキャッチボールが楽しかったから一緒にやろうと誘ったのかもしれないし。何かのきっかけで衝動的に殺してしまったんだとすると、キヨたんが智也が深く傷つくような事をウッカリ言ってしまったとか?と、若干智也に同情傾向のある推測をしてしまったが、単に「人を殺してみたかった」とかいう理由だったら、見ている私も絶望しそう。
恥ずかしながら「海容」の意味を知らなかったんだけど、「海のような広く大きな心で相手の過失を許すこと」なのかー。被害者が加害者を許すってのはありえない…とまでは言わないが、それはとてもとても難しい事だと思うから、両親が殺人を犯した息子を許すのか?いや、「許す」っていうより、「受け入れる」ってことなのかな…。