のんべんだらりといきましょう

はてなダイアリーから引っ越してきました。

サマヨイザクラ

何で主人公は会社であんな苛めを受けなきゃいけないの?とか、なんで被告は主人公をじっと見ていたの?とか、不思議に思っていた事にしっかりと種明かしがあってミステリ的にも面白かった。一般人が短時間で「死刑」か「死刑回避」を決めなければならないという事の重大さは、ドラマからも伝わってきた。特に9人が判決を投票する場面は見ごたえがあったなー。選ばれた6人のそれぞれの立場、裁判官の苦悩、弁護士の熱心な様子による心理的影響など、いろんな角度から見せてくれようとしたのは面白かった。せっかくの田中哲司なのにほとんど出番がないじゃないのさ!と思っていたところで、あの(一応の)見せ場。人の生死を自分の手で決めたくない、向き合うのが怖い。被告に自己投影する主人公のように、被害者に自己投影するおばあさんのように、どれか一つにだけ搾れるわけないだろ!という気持ちも分かる。
ホームレスが平田満…!ビ、ビックリした!でも、最後まで平田さんであると悟らせなかったのは正解。途中の場面で平田さんだと分かったら、オチが瞬時にばれてただろうしね。あと、劇団ひとりがものすっごい上から目線の裁判官で恐ろしかった。あんな態度見せるなら、素人招集するなよ…と思ったけれど、「ボクもオタクなんです!」な展開に笑ってしまった。「死刑回避」と青い紙に書くまでの葛藤する表情が良かったです。
塚本くんってば、とても綺麗な顔立ちなんだなーと改めて見惚れました。なんだか最近はインパクト勝負的なルックスが多くてあれれ?…な気がしていたので、今回の姿はとても美しくて良かったです。