のんべんだらりといきましょう

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リミット-刑事の現場2- #5

武田さんすげー、森山さんすげー、ARATAすげー!本当に見ごたえがあった!!自分の中のダークサイドを演じられる役者さんって本当にすごいなぁ。本来当たり前のことなのかもしれないけど、メイン、サブキャスト共に誰もがしっかりとした演技で魅せてくれて棒な人なんて誰一人としていないという素晴らしいドラマ。これだけのモノが作られるという事は、キャストだけでなくスタッフも最高だったんだろうなぁ。
ひき逃げ犯とまりあさんの対面、彼女はもう人間の側に戻ってこれないんじゃないかとハラハラした。ひき逃げ犯が「何であんたにまで責められなくちゃならないんだ!」と言い出して、もし自分がまりあさんの立場だったら踏ん張れないなぁと思った。ただ、「憎いと言え!」と叫ぶ黒川に自分のうちにある醜さを見せつけられて、我に返り最後のスイッチは押せないかもしれないけど。
「まりあに何かあったら黒川を殺す。そしてあんたも殺す」と啓吾に言われた梅木が、自分は啓吾ほど婚約者を愛していたのかと自問する場面は見てて辛かった。憎しみに駆られる啓吾に、自分の姿を見てしまった梅木は、自分は間違っているんじゃないか…と改めて感じたんじゃないかなと思う。でも、ともよさんを失った悲しみは消えないし、憎しみで凝り固まってしまった気持ちをどうしていいか分からない。だから、黒川に拳銃を突きつけて「こいつは俺が殺すよ」と言ったときの泣きそうな笑顔に胸が苦しくなった。前回、黒川と電話越しで再会した時の笑顔とはまた違った切なさ。分かっているけど、もうどうしようもないんだ、こうするしかないんだという梅木の悲しみがひしひしと伝わってきたように思う。「ともよ!」と泣き出してしまったあの時に、やっと憎しみだけの人生から解放されたんだろうなぁ。
若手の警部補役だった細田さん、セリフは少なかったけど間に挟まれる表情が良かったなー。さりげなく好印象でした。黒川の「俺はもう人間のふりをするのをやめた」ってのが頭に残るって仕方がない。
このドラマといい、『ふたつのスピカ』といい、『ツレがうつになりまして。』といい、最近のNHKのドラマには当たりが多いです!