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熱海の捜査官 #8

面白かったー!アレは何だコレはどういうこったといろいろいろいろ思うことはあるけれど、最終話の1時間、何ともいえぬ緊張感と一体どういうオチになるのかという期待をずっと持続させてくれた演出と展開は素直に面白かったと思う。音楽も演出も冴えてたなー!
えーと、南熱海そのものが現世と天国を繋ぐ、死者の集まる場所って事?自分が死人である事に気がついているのは、最後にバスに乗っていた東雲、運転手、日記に記していたカザミヤ、そして東雲から教えてもらった占い師。事実を知ったから、占い師は南熱海を去って第2ステージ(モヤの先の天国?)へ旅立っていったって事?運転手の場合、最初は気づいていなかったけれど、死者の集まる南熱海で再び亡くなったという事で、真実に気がついたとか。で、モトコさんってのはすでに亡くなった人なんだろうから、もしかしたら彼女と星崎の電話は、天国と南熱海で交わされていた交信?もちろんあの町にいたって事は、星崎や北島さんも死者で、東京で起こった大災害(ってあったよね?)に巻き込まれて既に亡くなっている人だったとか。
でも、カザミヤと東雲が臨死体験をした3人を集めて眠らせてたのは何のためだったのかがやっぱり分からない。カザミヤは「善と悪のバランスが云々」って言っていたから、熱海の生活が臨死体験した時のそれに似ている!(私たち死んでる!)と3人が気づいて南熱海という世界のバランスが崩れるのを防ごうとしたため?これがカザミヤの罪滅ぼし?良くわかんないなー。
北島さんの「私を置いていかないで」が怖かった。もし真実に気がついた星崎が第2ステージに行ってしまったとしたら、取り残された北島さんはこれから何をすればいいのか分からず、解決する事件もなく、永遠に南熱海から出られないの…?とか考えてちょっと怖くなったよ。大荷物抱えて、またあの旅館に戻るしかないのかな。まぁ、旅館の主やケイトウさんと仲良く暮せば、楽しい毎日が送れそうな気もしますけど!
目覚めたカザミヤと転がる看護師の死体の意味は?搬送先が「トップシークレットです!」と強調されていたのには何か秘密があるような気もするし、あそこがどこで、そして真実を知っている彼が何をしようとしているのか謎。ただ、あの思わせぶりなカットとハギーが素敵だったのでオッケーです。
訳の分からない、モヤッしすぎて困惑するラストでしたが、個人的に嫌いじゃない。いえ、むしろ好きです。こういうふわっとしたオチになるようなタイプのドラマだったし、それをあーでもないこーでもないと想像するのも醍醐味のひとつだと思っています。キャスト、仕掛け、音楽、カメラワーク、大道具小道具の使い方ととても面白いドラマだった。1話目からもう一度見直したいものです。