のんべんだらりといきましょう

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モリのアサガオ #7

及川の出生の秘密が明かされ、事件の真相も明かされと盛りだくさんだったが故に、いろいろ急展開だったように思えた。自分が養子であると知ってまず初めに「父親はどんな人なんだ!」という思考にはなかなか行き着かないと思うし(「何故自分は養子なのか」が先に気になるような気が)、自分が養子である事、実の父親が死刑囚である事の苦悩がごっちゃになっているようなに見えて、もちろんその2つは密接に関わっているんだけど何となくピントがぼやけているような印象を受けました。あと、ショックを受けた及川がおぼつかない足取りで繁華街をウロウロしボコられる場面は、さすがに安っぽく見えてしまって笑わずにはいられなかった…。
しかし、山本を演じた真島さんが誠実オーラMaxで演技していて、あの及川への手紙も、深堀を庇った事も、前回の赤石を勇気付けた言葉も、ものすごく真に迫って見えた。そして、そんな山本を犠牲にして再び死刑囚になっている深堀の憎々しい事!何が許しがたいって、山本が「生きろ」と文字通り命を賭けて救ってくれたのに、再び殺人を犯して死刑囚になっている事だ。とはいえ、山本の命の重さが深堀を再び死刑囚にしてしまったのも考えられるから、彼の本心を聞いてみないと分からないけれど。いやでも、真相を話している時の深堀は見事なまでに憎しみの対象だったなぁ。毎回思うけど、柄本さんの演技スゲエな!
「何があった?」と気遣う渡瀬が菩薩のような優しい眼差しで切なかった。自分も死刑囚であり、しかも妹の事で苦しんでいる渡瀬に、父親が死刑囚であった事の苦悩を相談する及川はさすが(空気の読めない男)。