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くるり ニューアルバム発売記念ツアー〜言葉にならしまへん、笑顔を見しとくれやしまへんやろか〜@武道館

3月7日(月)にくるりのライブに行ってきました。
以下、演奏曲に関するネタバレもあります。




武道館公演用に吉田戦車がデザインした絵のぼりや行灯が、ステージ上に飾られていました。メンバーくるりの二人、サポートドラマーのBOBOさんとギターの山内さん。この5人での演奏はとてもしっくり来て聴いていて気持ちいいです。
序盤はまったりと始まったような印象。中盤、「FIRE」では曲のタイトルどおりステージ上で火が上がり厳かな雰囲気の中で聴くことができた。その前の「さよならアメリカ」、後の「犬とベイベー」と中盤の流れで一気に引き込まれました。
MCをはさんで「武道館なので何かが起こります」と宣言した後、カメラの取り付けられた楽器にチェンジ。カメラで演奏中の手を映してくれるという試み。大きなスクリーンの設置できる武道館ならではの演出でした。「くるりのテクニカルショー」と銘打ったこのコーナー、これが想像以上に燃えましたよ!生音を聴きながら、手先が見えるって最高。「飴色の部屋」「青い空」の2曲をこの状態で演奏。特に「青い空」はクライマックスに向かってベース音が上がっていくところで見ているこっちもテンションが上がり、山内さんのギターで完全にハートを奪われました。山内さんのギターかっこいいな!!この曲を聴いて(プラス手元映像を見て)以降は、山内さんばかり見てしまった!1月のライブの時は、「非常に心地よいギターでくるりの音にもぴったりだし、なにより上手いですよね」というようなサポートとしての印象が大きかったのですが、この日のライブでギタリストとしての魅力をガッツリ見ることが出来たような気がします。終盤の「Morning Paper」も良かった!
「東京レレレのレ」では、会場を二つに分けてコールアンドレスポンスを楽しみ、本編最後は「ロックンロール」でした。
その後、アンコールが始まったのですが、これが本当に充実していました。アンコールというより本編の続きのような盛りだくさんの内容で大満足!!コーラス、パーカッション、キーボードが徐々に加わり大所帯になったくるりの厚みのある演奏は素敵だった。
コーラスは「ワルツを踊れ」ツアーでも参加していたサスペンダーズの皆さん。リーダーでテノールの方がやるせなすの石井さんに見えて仕方ないのは相変わらずでした。もちろん美しいハーモニーで演奏をバックアップ。サスペンダーズと共に「旅の途中」「キャメル」と2曲の新曲を続けざまに演奏。「旅の途中」やっと聴けた!菅野ちゃんの「チオビタ」CMでおなじみだけれど、あのサビの声がどうしても岸田さんのように思えず、実際に聴いて確認しないと信用できない〜なんて思っていたんだけど、見事にあのCM曲だった!(当たり前) 通して聴けば確かにくるりの曲ですよね。ちなみにあのサビは曲中で1度しかなかった…ような記憶が。「キャメル」は、やっぱりモンキーズ+民生をイメージしてしまうような曲でした。
「さよなら春の日」にはパーカッションの方も加わり、もう一分の隙もない状態に!山内さんのギター(エレクトリックシタール?)の切ない音に、ティンパニのロールやシンバルが合わさって、鳥肌が立ちそうなくらい痺れました。ドラム、ベース、ギターのシンプルな音もいいけれど、厚みのあるドラマティックな音も燃えますよね…。そして「リバー」へと興奮は続き、最後の曲はまたしても新曲。「奇跡」というタイトルで、是枝監督の新作映画『奇跡』の主題歌なんだそうです。とても壮大な曲で、音に会場が飲み込まれるような錯覚に陥りました。これだけ厚みのある音で演奏してしまうと、この「奇跡」に関しては、今後のライブではこれ以上は望めないんじゃないか(音数的に)と心配になるほどの心に残る演奏でした。
5月11日にWOWOWでこのライブの放送があるようなので、楽しみにしたいと思います。