のんべんだらりといきましょう

はてなダイアリーから引っ越してきました。

BOSS 2ndシーズン #3&4

3話
会話のテンポがとても速いが、事件の展開もあまりにも速くて、強引な箇所もかなりありました。このドラマはそういうものであるとは分かっているがそれを差し引いても今回はいまひとつ盛り上がりに欠けたような。しかし、ゲストは豪華でした!山本さん戸田さん野間口さん出演。戸田さんはもっと出番があっても良かったのにな。勿体ない!
サブタイトルが「悲しき暴力の連鎖」だったけど、佐神が少年時代に虐待を受けていたというのを印象付けるエピソードも特になく、佐神本人が連鎖を思い悩んでいた様子も後付程度に述べられただけだった。事件の原因となった「思い出を守る事」と「虐待の連鎖を不安に思う事」は無理に抱き合わせずに、少年誌に対する熱意と思い入れだけに絞ればよかったのにな〜と思えました。田所さんが夫から(?)DVを受けてそうな様子を見せていたので、その伏線のために必要だったのかな?


4話
前回と打って変わって面白かった!この違いは何?何より古谷一行の渋さと彼がいる事による緊張感が大きかったです。ストーリー展開も良かったなー。復讐としての殺人は許されない罪だが、一番の被害者であるおばあちゃんは救われず、警察も結局何もできなかった。俳句仲間たちは自分が罪に問われる事を覚悟して復讐に協力し、絵里子達は事件を解決するために詐欺犯でもある下衆な男を守らねばならぬという葛藤と矛盾。黒木と絵里子、それぞれのプロとしての矜持がぶつかるクライマックスは、どうケリをつけるのかと大盛り上がりしながら見てました。
とにかく古谷さんが渋くてかっこよくて、これが最終回でラスボスでもいいんじゃないの?ってくらいの大物ぶり。序盤は将棋の上手い好々爺風な登場だったのに、絵里子と互いに正体をバラした後の眼光の鋭さと緊張感を纏った演技に惚れ惚れした。
展開ゆえに後半はシリアスパートが多かったですが、山村さんの決死の階段落ちは笑ったよ。怪我しないように安全を確認しつつ、でも一番下まで転がり落ちるぬっくんの頑張りには涙を誘うものがありました。