のんべんだらりといきましょう

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開拓者たち #2

ざくざく話は進むけど、登場人物の誰の苦難も終わる様子が全く見えず辛いよ。徴兵された男たち、逃げる開拓民、土地に残る開拓民、志願して憲兵隊に入った金次、看護師として働く富枝、どれも厳しい状況ばかり。
16歳で徴兵されなかった村唯一の若者という事で、判断を任される史郎の責任が重過ぎて見てられない。無理ゲーすぎる。列車は走り去り、軍のトラックにも振り切られ、取り残された時の絶望感たるや。怖いくらいだよ。死んでいく子供、残留孤児となった子供とそうせざるを得なかった母、どの場面も悲しかったが、飢えを凌ぐために子供の頃から大切にしてきた愛馬を射殺したのは涙なしには見られなった。馬はダメだろ…動物は本当にやめて…。
田中哲司が登場して嬉しかったが、その場面が想像以上にヘビーできつかった。「マダーム(女だせ)」って。ソフトな表現にしているんだろうけど、それでもきついわ。日本人もロシア人も中国人も、悪い人もいればいい人もいるんだって分かってるけど、それでも自決した人たちの気持ちが分からなくもない…と思ってしまう。
木下ほうかさんと手塚とおるさんがまた良い仕事してた。期待通りの嫌らしさとか頑なさとか、不安を掻き立てるのに十分なお仕事ぶりです。徴兵されて早々に死んでしまうんじゃないかと思っていた金井勇太さんが生き残ってた!このまま無事に生還して欲しいが、予告を見るとやっぱり風前の灯…?