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リーガル・ハイ #7

見事な『犬神家の一族』で面白かった!『リーガルハイ』としては遺産相続に関する訴訟のお話だったけど、いつものテイストとは違って、全力で犬神家ごっこを楽しむような、黛たち登場人物にとっても視聴者にとっても慰安旅行的なお話でした。最後に三木が「所詮今回は遊びだ。お前も羽根を伸ばせてよかったな、もう2度とできないかもしれないから」と言っていたし、終盤のシリアス展開(多分そうなるよね?)に向けての息抜きとして最高だったと思う。
犬神家フォーマットを徹底しているだけあって、遺言の顛末や遺産は誰のものになるのかは一目瞭然だったけど、最後の最後で全て千春の策略だったの…?とブラックな香りを漂わせてオチを付けていたのが良かったな。徳松3兄弟の子供の頃の回想で、「散々揉めても結局猿(?)に奪われて誰も欲しいものは手に入らなかった」ってのを見てると、やっぱり狙ってた千春に横から掻っ攫われたのかな。ただ、あの回想では3人仲良く手ぶらて去っていく様子まで描かれていたから、徳松醤油を心から愛する千春は3兄弟を仲直りさせ、末永く徳松醤油を繁栄させたくて…だといいなぁ。
そんな千春役だった木南晴夏ちゃんは可愛かった!あの従業員服に前髪をピンで止め、昭和オーラ全快!似合ってた!…似合っていたとえば、古美門の金田一ルックもまりすぎだ!いつもはガッチリ七三分けなのに、頭をくしゃくしゃにして本物の金田一のようだった。いや、本物って知らないけど。2時間サスペンス枠は今すぐ堺さんに金田一新シリーズをオファーすべきだと思うの!
あと、ゲストも絶妙に豪華だった。徳松の長男長女の胡散臭さ、証人として出廷した野間口さん、徳松醤油のローカルCMの本物っぽさ、そして伊吹吾郎!!水戸黄門再び!水戸黄門コンビの醤油作り楽しそうだったなー。東京に戻ったあと、あの醤油作りのスキルがまたどこかで生かされるに違いない。
予告で見せた、金田一ルックで全力疾走する古美門、白いマスクのようにパックをはがすアンジェリーナ・ジョリー、ヨキコトキク殺害で逆さにされたような若手弁護士のアップなどは予告のみのお楽しみ映像だったのかな。あの予告も込みで完成度の高い犬神家ごっこでした。