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カイジ2〜人生奪回ゲーム〜

「カイジ2 人生奪回ゲーム」【通常版】 [DVD]

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冒頭数分で456賽が終了でビックリした!えっ?これだけ!?ってなったけど、チンチロリンって前作でも描かれていたんだっけ?だから、カイジが沼に挑むきっかけ作りとしてサラッと入れただけだったのかな。いや、そもそもカイジの映画は超ダイジェストで進んでいくからそういうものか。
以下、内容にも触れいています。



モンスターマシンの沼が完全再現されてるのにニヤニヤした。釘の森、3段クルーン、悪魔のマシン…!ってかなりの迫力でした。原作とは違った役割の石田さんの娘(原作はそもそも息子)はいてもいなくても良かったかな、というのがまず最初の感想。男ばかりで華やかさが失われるからかもしれないけど、カイジ、一条、おっちゃん、利根川のやり取りだけでも十分面白いし、演技対決も盛り上がってた。新ギャンブル「姫と奴隷」はライオンときれいなお姫様登場で画面は派手になるけれど、ちょっとシンプルすぎて勿体なかったかな。もっと嫌らしい駆け引きとかあればよかったのになと思いました。ただ、石田さんの娘が重要キャラだったおかげで、石田さんの新カットがあったのは嬉しかった。石田さん好きだわー!
利根川は、すでに原作の利根川を越えて香川さんのオリジナルキャラになっていたけれど、あの迫力と最後の見せ場がカッコよくて痺れたわ!その分、おっちゃん最大の見せ場が削られる事にはなったけど…。あと、アニメで見た時かなり「ええ〜〜!?」となった、コンクリートに穴を開けて細工する場面は、カイジが即席で開けるよりも、利根川が2年かかってコツコツ削っていた方が説得力はあった。
藤原さんのカイジは、やっぱりアホ可愛くて好きだなぁ。あんな男前なのに、ちゃんとカイジのダメッぷりが再現されてるんだから。そして熱いのがいいね。お金も時間も限界になって、一条に「引き分け」を申し出るときの情けなさというか、アホさというかあの場面はやっぱり面白かった。
今回の敵、一条役の伊勢谷さんもものすごく良かった!!前作の香川さんの利根川も強烈だったけど、今回の一条もインパクトあったなー。悪顔全開の前半では嫌味さを見せつけ、窮地に追い込まれる終盤では、泣いて喚いて取り乱して…と、藤原カイジととても良い勝負を見せてくれました。
重しを使ってビル全体を傾けるというダイナミックすぎる作戦や、一条の最後の斬り札・風のカーテンとか、実写で見てもやはり笑いが止まらない。でも、それが面白くて、良くわからないけど異様なテンション!が見てて楽しい映画でした。だって、モンスターマシン沼が攻略された後の、マシンが変形するギミックも「ハウルの動く城かよ!」とツッコミを入れたくなったし、「うぉーーーーーー!!!」と絶叫するカイジに何故か吹き付ける強烈な風とか何の風なの!?と思いつつも燃えたんだよねぇ。
手書きのEカードで勝負を挑む利根川が可愛いと思ってしまった。あと、ラストでまたしても持ち逃げされるあたりはカイジらしいオチでした。