のんべんだらりといきましょう

はてなダイアリーから引っ越してきました。

dele 4~6話

4話

超能力ものも、ホラーではない幽霊もの(ざっくりとした分け方だけど)も好きなので、今までよりもSF風味やファンタジー風味の強いちょっと不思議なお話がとても面白かった。特に、現世でやり残したことを達成して成仏していく幽霊ものは、最後に泣いてしまう事もあるほどそのシチュエーションに弱いので、4話の切ない終わり方もとっても良かったわぁ…。
レストランで祐太郎がスプーン曲げが突如できたり、何かに導かれるように現場を発見できたりしたのは日暮の力なんだろうなぁと思ってたところに、日暮が佇んでいたという場面は、一瞬だったけど胸に来るものがあった。逆に最後の、何も言わずに去った二人を日暮が頭を下げて見送るのはやりすぎかなぁと思ってしまったw いや、あのお辞儀で感情が動くのですけどね。私もじんわりときましたし!
一見すると祐太郎がロマンチストで、ケイはリアリストっぽく見えるけど、実際はケイの方がはるかにロマンチストだよね。隠し切れない情熱家って感じで。
日暮少年がとても印象的だった。神木・本郷の系統を継ぐ子役さんじゃないの!?誰なの!?と気になり調べてしまった!蒲田優惟人くんというらしい。覚えておきます。

5話

ラストでああああ~~~!!そうなのか~~~!!!ってなった…。そこにたどり着くとは全く思ってなかったよ。でも、この結末を知ると、冒頭のサトシと宮田くんのバーでのやり取りも、事故にあった時に走って横断歩道を戻ってきた事も、宮田くんがサトシと楠瀬さんと一緒にいる時は遠慮してしまった事も、サトシが楠瀬さんの気持ちに応えなかった事も、最後に彼女を抱きしめて「おめでとう」と言ったことも、あれもこれもちゃんと繋がってるだと分かってゾクゾクしたよ。すごいわ。
意識不明のサトシは楠瀬さんの語る情報でしか人物像が見えてこず、それはつまり嘘だとしても分からないわけだから、楠瀬さんが勝手に婚約者を名乗ってるだけなのかな~というのは考えたけど、それだけで終わらずさらにもう一押しあったのね。
出番は少なかったが宮田くん目線で考えるとこちらも辛いものがあったよね。目の前で愛する人が事故にあった事がもうショックだし、自分がお見舞いに行っていいものか迷うだろうし、楠瀬さんを気遣いデータ(自分とサトシの「愛の証」)の削除を頼むのも辛かっただろうし。
柴咲さんは相変わらずお美しいよね~!山田さんと柴崎さんのツーショット麗しすぎたわ。2人の姿が眩しく見えたのは、決して照明のせいだけではないな!サトシのデータを戻す=「愛の証」を戻す=ケイの彼女との関係を元に戻したいと繋がってたのも良かった。

6話

5話までとは違ったテイストで、胸糞の悪いエピソードの詰められた回だった。これまでは依頼人やその周りの人達の思いや気持ちを大事にしていたのに対し、今回は漏れ出る悪意に翻弄されるようなお話。
その中にも、「汚いんじゃない、弱いだけだ」という言葉や、少女の自殺を止めようとする2人、汚いかもしれないが光の射す柔らかい世界もそこにはある事を少年に伝えようとする祐太郎の行動など、希望のかけらはあった。
純子ちゃんの友達もな~。あれだけやっといて、「私たちはもともといじめるような人間じゃない」って言えちゃうのはどうなの…。これが「弱さ」で許されると思ってるなら、この少女の歪みはもう元に戻らないんじゃないかという気がする。
最後に出てきたド級の屑を、ケイが武力とスキルの両面から完封したのはたいへんたいへんスッキリしました。
あの事務所には様々な種類のボールがあるのが気になるw次はラグビーボールあたりか?w