「NHKにようこそ！」森川葵
原作とそれを演じる俳優さんにあまり興味がなかったため、見るのが後回しになっていたのだけどやっと見ました。漫画再現部分は、これまでの3作の中で最も自然だった。女子高生と青年の会話を中心として進み、1，2話のようなアクション部分がなかったのが良かったのかな。ヒロインを演じた森川さんも、蒼井優ちゃんと対話している時とは全く違ったイメージで、劇中の女の子を演じきっていて魅力的だった。
このドラマは、フィクションとノンフィクションの狭間を面白がりながら、ハラハラしながら、居心地悪くなりながら楽しんでいるのだけど、今回はフィクションだな～と思わせる場面が多くて、フワフワとその狭間を存分に楽しめなかったかも。
例えば、滝本先生とのインタビュー中に、洋服の襟が曲がってると突然入ってきたり、最後に「良かったと思います。どうもありがとうございました」と何故か挨拶する美女。え？それ何目線…？また、優ちゃんと話しながら演じることを迷っている森川さんに「森川さんならできると思います」と乱入してくるマネージャーさん。このマネージャーさんのやり取りが、まるで「クラスで目立たない平凡な少年が、学校一の美少女に自分がいかに彼女を応援しているか、信じているかを語り、不器用ながらも励ます（そしてその美少女が、平凡な少年にキュンとする）」的な展開に思えて、何でしょう、急に少年漫画のラブコメを見せられたような変な気分になったのでした。
