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イノセンス 冤罪弁護士 #1~3

1話

坂口さんが主演ということしか知らずに見始めたから、趣里さん市川さん志賀さんもでるのね~と好感触を得て、小市さん登場で小躍りし、終盤に満を持してフジッキーが現れたのに驚いた!実に好みのキャスティングであります…。
弁護士ものとなると、警察検察側がびっくりするほど無能集団としてしか描かれないのが気になってしまうのだが、それは仕方ないのかな。いや、まだ1話を見ただけだから、今後は違った展開になっていくかもしれないけど!
弁護士事務所の所長が、黒川の暴走を止めろっていうのは、単純に調査実験に経費がかかりすぎて報酬と見合わないからなのか、黒川に冤罪裁判を勝たせたくないからなのか。後者だとすれば、検察側や警察なんかと裏で繋がりがあって云々…な展開になるのだろうか。別府所長の雰囲気がなにか含みがありそうで、経費が~ってだけではなさそうにも思えるけど。
吉田栄作さんの独特の哀愁が好きだなぁ。お若い頃は、若さとか爽やかさとか青春の象徴みたいな雰囲気だったけど、今の落ち着きのある佇まいは、じっくりと感情移入させてく魅力がある。
エリート検事のパパが「冤罪を晴らす事よりも、罪を見逃すことのほうが恐ろしい」と言ってたけど、それって「弁護士よりも検事になれ」というプレッシャーってことかしら。一瞬、あまたの犯罪をひとつひとつ丁寧に検証してたら裁ききれない、だから疑わしきはどんどん罰して一つでも多くの犯罪を明らかにしなければならないのだ!という冤罪生産マシーンなのか!?と思ってしまったよ。

 

2話

やる気のない警察からの適当な証拠や調書を渡されて連敗してしまう指宿検察官、可哀相過ぎません…?(いや、でも起訴するかどうかを決めるのは検察だから、それなりに彼もアカン疑惑は捨てきれないけど) 指宿検察官本人は不十分な捜査の尻ぬぐいでちゃんと現場に足を運ぶこともあるようで、ただの嫌われライバルキャラじゃないというのが分かったからこそ、余計に不憫すぎる。
アリバイの証明が、ビニールハウスにたまった雨水とたまたま置かれていた鏡そして巨大オブジェ日の出の塔の奇跡のコラボだったのが、なんとなく「逆転裁判」のトリック的でむしろちょっと好きになったw本来なら、そこまでしなくとも防犯カメラの時刻の正確性なんていっちばん最初に警察が捜査中に確認する事だと思うんだけどさ。
エンディング曲がかっこいいな~と思ったらKing Gnuで納得した…。

 

3話

うお!指宿検察官初勝利!連敗脱出。まぁ、検察側の完全勝利というより、絶対無罪にしないマンの昼神裁判長の主義により有罪判決なったような雰囲気だったけど。(最終話近くで再び裁判長として登場して、彼から無罪判決を取ったりするのかな)
最後に指宿検察官が言っていた「あなたがやったのは余計なことだ。遺族の怒りの対象をブレさせて、悲しみを蒸し返しただけ」っていうのは、いくらなんでもおかしいよね。遺族が本当に知りたいのは真実であるはずなのに、憎む対象を作り出して家族の気が済むならば(済むわけないけど)無実の人を犯罪者と仕立て上げても構わない、って事になっちゃうでしょ。そもそも事件の真相を明らかにしなければならないのは警察や検察の仕事であるわけで、そこで見当はずれな人を被疑者として引っ張ってくるから黒川が真相解明に乗り出してるわけですし。前回のコンビニ強盗でも、「じゃあ、真犯人は誰だ!?」と尋ねる指宿検察官に対して、「それを調べるのはあなたたちの仕事です」とカウンターを決めてたから、黒川と関わることによって指宿検察官も変化していくのかもしれないけど。
黒川が「もっと確実な証拠を見つけていれば…」で闇オーラ噴出させてたので、今後の展開にいろんな期待が持てそうだ。無罪にこだわるあまり、暴走(大がかりな実験程度でなく、闇取引とか違法捜査とか)しだしたら面白くなりそう。
事件概要→調査→実験検証→裁判とやることも多いので、導入部までがあっさりサクサクしているのは見やすいですね。