のんべんだらりといきましょう

はてなダイアリーから引っ越してきました。

宝塚歌劇月組『琥珀色の雨にぬれて / Grande TAKARAZUKA 110!』

配信で見ました。素人の感想メモです。(ネタバレもあります)

 

 


琥珀色の雨にぬれて 』

  • 鳳月さんと水美さんが並ぶとお二人ともガッチリとしてスタイルが良いのでとても「男」っぽさが映えますね!
  • 鳳月さんが椅子に座っていると長すぎる故に足が余ってしまい、それを見るのが楽しいです。
  • ジゴロのまとめ役マダムエヴァの白雪さち花さんが素敵だった。存在感もあって酸いも甘いも嚙み分けた感の演技がとても自然で良かった。夢奈さんの演技も好きです!
  • クロードに喧嘩を売る男、背が高いな!→はっ!この背の高さは大楠さん?と最近は背の高さで気づけるようになりました。クロードを上から見下ろすから喧嘩の迫力も増すし、その大男に打ち勝つというクロードの強さも強調できる。
  • クロードは誰も幸せにしてないよねぇ!?えっ?何なのこの男!!…となるんだけど、鳳月さんの見せるクロードの包容力と真っ直ぐさ、その中に見える色気、そして弱さによって、切ない恋を失った男としてエンディングでは許されてしまった(私の中で!)のがすごい。ラストの歌の悲壮感と振り返った時のお顔の切なさに大きな拍手を送りました。クロードの二度と戻らない本気の恋を、ミッシェル(フランソワーズの兄)には男にはよくある事だよという風に片づけられて分かってもらえず傷ついていたのにはのはちょっとスッキリしたけどw
  • ジゴロのルイはむしろ誠実では!となりました。フランソワーズを傷つけたシャロンの愚かさを指摘した上で愛の告白をする男。その時の水美さんのお顔がまたかっこよすぎた!そしてフラれた後も、マダムやオーナー(なのか?)=夢奈さんに詫びをいれて筋を通した上で再出発をする男。いい男じゃないか!
  • 自由で奔放な女シャロンを天紫さんが美しく、妖艶で身一つで生き抜いてきたプライドのある女として演じていた。周りを振り回す強かなシャロンも良かったけど、マジョレ湖に行きたいと話いう話や、最後の列車を待つ二人の会話など、やさしくしっとりとした演技もとても良かった。
  • フランソワーズは可哀想すぎた!!婚約者なのに伝言係をさせられたり、何度も追いかけては裏切られ、ようやく幸せを手に入れたと思ったらやっぱりシャロンを忘れられない後先考えない夫に気軽に同伴旅行に出かけられ…。白河さんの演じたフランソワーズはとても健気で愛らしかった。しつこく追いかけているように見えない塩梅なのもすばらしかったな。「私を通り越して言葉を交わすのをやめて!」という悲痛な叫びに大きくうなずいた。そうだよねぇ。その通りだよね。

 

『Grande TAKARAZUKA 110!』

  • 華やかで緩急織り交ぜた素敵なショーでした!客席降りは特に盛り上がって、こんな近くにスターさんたちが登場したら息するの忘れそう。
  • 天紫さんのダンスも素敵だった。シャロンの妖艶さとはまた違う溌溂とした笑顔で踊る姿が可愛かった。
  • ショーの水美さんを見られて大変うれしかったです!!!!!やっぱりダンスのキレがすごい、ダイナミックで華やかな水美さんのダンスがとてもかっこいい。私、大興奮。
  • 鳳月さんと水美さんが肩を組んでた。私、大大興奮。
  • アバンギャルド♪の場面が大変楽しかった。衣装もカラフルで、特に水美さんの金の手袋、水色のブーツ、キラキラ&ギラギラしてて目が離せなかったよw
  • 礼華はるさんはショーでも演技でも安定してて、登場すると安心感すら覚える。
  • 最後のご挨拶で、鳳月さんが「バレエの発表会でこのステージに立ったことがあるので、再び立てて嬉しかったです」と言っていた。千葉の出身なのですね。

宝塚歌劇花組『アルカンシェル ~パリに架かる虹~』

配信で見ました。素人の感想メモです。(ネタバレもあります)

 

 

 

  • 美しく明るく終わって良かった~!マルセルがお亡くなりになったりしなくて良かった~!誰もお亡くなりにならなくて良かった~!!「戦争が終わったらアメリカに行く」なんていかにもフラグ的な事言った上に、ドイツ軍に捕まって尋問されたり、ペペ救出作戦で代わりに脱走させたり、コンラートとの最後の対決で銃を向け合ったりとピンチが幾度もあって、頼むっ…!マルセルが無事にアメリカに行けるようにしてくれっ…!と祈りながら見てました。
  • 道化師として登場して軽快にコミカルに踊った後、仮面を取り不満げな表情で激しいダンスを見せるマルセルの温度差に、早くも柚香さんの魅力全開だった。
  • アルカンシェルでの演目をショーとして見せてくれるので、ダンスと歌も堪能できた。特にジャズバージョンの「美しく青きドナウ」にはワクワクしたよ!
  • フリードリッヒとアネットのホテルでのフレッシュな会話と、マルセルとカトリーヌの自宅での円熟味のある大人の会話が、永久輝さんと星空さん、柚香さんと星風さんそのものの関係性のようだった。マルセルがカトリーヌを抱き寄せるシーンはトキメキと美しさに溢れてた。
  • 今回の悪役を一身に背負っていたコンラート役の輝月さんは、パーフェクトイケオジなだけでなくパーフェクト敵役だった。不遜で傲慢、思いやりのかけらもないような生粋の国粋主義を完璧に演じていた。
  • エンターテイメントによって国や人種を越えて手を取りあい、争いや差別もなくなるというのがフリードリッヒの主張だったけど、コンラートには最後まで通用しなかった。彼はクラシック音楽に造詣が深く、カトリーヌの歌と姿に惚れこむんだけど、音楽と人を愛する(独善的だったが)事ができても手を取り合う事はできなかったのがナチスの罪という事だったのだろうか。
  • コミカルな動きと歌を聴かせてくれたペペが一樹さんで本当に驚いたーーー!私の中の一樹さんといえば、『蒼穹の昴』で圧倒的存在感と説得力の塊だった西太后のイメージだったので、マジか!!!となりました。一幕の終盤でペペがドイツの旗を破り捨てて連行される場面ではハラハラしたよ…ペペどうなっちゃうの!?その上、二幕に入ってマルセル達が解放されたのにペペだけ捕虜収容所行きで帰ってこれないから心配したよ。ドイツ軍がパリから撤退するラスト、ペペが再びドイツの旗を切り裂く姿に、物語内での存在感を感じた。一樹さんはさすがですね。
  • そのペペ奪還作戦で、カトリーヌが慰問で歌う姿がとても素敵だった。星風さんは『うたかたの恋』と『鴛鴦歌合戦』で年若いキャラクターだったから、このカトリーヌのような大人の女性がしっかりと自分の足で立って歌い上げる姿にグッときた。その感動のままに、少年イヴとペペがステージ上で一緒に歌う場面は胸に迫るものがあって泣けてきた。物語全体の中で、このペペを救出するための一連の慰問シーンが一番好き。
  • アルカンシェルでのジャズ演奏がコンラートにバレ、ドイツに帰国するフリードリッヒとアネットの別れの場面のあと、フリードリッヒが銀橋で歌った歌も素晴らしかった(アビアント~♪って曲)。あと、クライマックス前のコンラート→フリードリッヒ→語り手イヴ→マルセルの歌のリレーがとっても良かった!音源化されたら欲しい。
  • 永久輝さんの「僕」がめちゃくちゃツボです。あの声質と言い方と永久輝さんの雰囲気から繰り出される「僕」がとても良い…良いですね…。
  • フィナーレの柚香さんと星空さんのダンスのラスト、高速回転リフトの直前に星空さんに向かって柚香さんが「おいで」とでも言うかのように微笑みを向けていてギャーーーーン!!!!と撃ち抜かれてしまいました…。


サヨナラショー

  • 組長さん代読の柚香さんのお手紙で、水美さんへの「ありがとう」を聞いた瞬間ぶわっと胸が熱くなって泣きそうになってしまった。
  • そしてショーが始まり、伊集院少尉の後ろ姿が見えると本当に泣けてきた。そして椅子の上には黄色い花束が。紅緒(華さん)がそこにいるんだろうね。
  • 知ってる曲もたくさんあって、その時々の柚香さんの輝きを思い出したよ。
  • 星風さんがソロで歌った曲が素晴らしかった!終わってから調べたら『アナスタシア』の「In My Dreams」らしい(多分)。本当に歌がお上手で聴き惚れたし、あの歌声で会場を星風さんの空気にしたのが素晴らしかった!!
  • 黒燕尾でガッツリ踊った後に、ネクタイを緩めてニッコリする姿がかっこよすぎます柚香さん。
  • 宝塚を見始めて歴の浅い私でさえ胸がいっぱいになって泣いているのだから、ファンの方たちは涙なしには見られないだろうなと思う素敵なサヨナラショーでした!
  • 同期からのお花が水美さん(ピンク色のスーツ)で、お花を渡して抱き合った時に自分のお化粧がスーツについてしまったのではと気にする柚香さんと笑って応える水美さんを見てまた泣いてる私でした…。