のんべんだらりといきましょう

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白夜行 #1

初回2時間って、力を入れているのは分かるけどちょっと長すぎないか〜?飽きたらどうしよう…などと思っていたが、全くの杞憂だった!2時間だれることなく惹きつけられたし、むしろこの2時間で完結してもいいくらいの出来栄え。子役2人が素晴らしすぎだ。
まだまだ物語の導入部だというのに、亮司(泉澤祐希)と雪穂(福田麻由子)にハラハラさせられた。特に雪穂の性的虐待に関しては、亮司の父(平田満)と雪穂の母(河合美智子)に本当に腹が立って、「お前ら死ねよ!」と口汚く罵ってしまいそうな勢いだったよ*1(その後本当に死んでしまったけど)。事件をいきなり起こすのではなく、亮司と雪穂の出会いや穏やかな日々を丁寧に描く事で、事件発生の流れも唐突な感じがしなかったし、二人の絆がどのようなものなのかもしっかりと見えた。ただ、虐待や殺害は事件の発端となる重要な過去なんだけど、正直見ていて辛かった…。ドラマだって分かっているんだけどね…。
福田麻由子ちゃんは本当にすごいなー。表情や動きを交えた演技はもちろん、手紙の朗読ですら感情がしっかりと伝わってきて、思わず泣きそうになってしまった。あと「やったのは、私だよ」の所。あんな顔で笑えるなんてなー。彼女の作り出した雪穂像にはあやふやな所がなく、安心して見ていたれた。そうなると、ちょっと心配なのは大人になった雪穂はどうなのか?という事だったりする。芯の強さ、したたかさ、そして頭の回転の速さなど、1話で作り出された「雪穂」を引き継ぐ事が出来るのかなぁと気になった。もちろん、2話以降の雪穂が本当の主役なのだから、綾瀬はるかちゃんが作り出す雪穂も楽しみではあるのだけど。如何せん子役雪穂のイメージが強烈すぎです。
刑事・笹垣(武田鉄矢)も凄かった。別に悪徳刑事でもないのに、スゲェ悪そうに見える。悪いというより怖い。事件開始当初から子供を疑っていたという古畑ばりの推理には驚いたが、事件に執着するあまり狂気も伺えるような目つきは印象深かった。『里見八犬伝』でもちらっと見たが、悪役もかなりいける。金八では考えられないようなカッコよさが出ていた。あと、関西弁でなく博多弁にすればもっと違和感がなかったのではないかという気もする。関西弁であることにも意味があるのだろうか?

*1:平田満は好きな役者なのに!