ジョゼと虎と魚たち
- 出版社/メーカー: アスミック・エース
- 発売日: 2006/10/20
- メディア: DVD
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音楽がかなりはまっていた。くるり好きの贔屓目?いやいや、そんなことはないと思いますよ。ピアノの静かな曲がお気に入りです。
以下ネタバレもあります。
恒夫は…ホントにどうしようもないなと思うんだけど、一方で仕方ないよねとも思えてしまう。義憤に駆られて「恒夫酷すぎ!!」とは言えない何かがある。ジョゼと別れたその足で、香苗と会っちゃうあたり最悪だと思うけど、その後の表情を見せられるとなぁ。「逃げた」と自覚しているしね。
暗い海の底で、寂しさなど知らずに生きてきたジョゼ。恒夫によって太陽の明るさを知ってしまったら、一人になった時もうそこへは帰れない…と分かっていて、「それもまた良し」と言い出せる強さはどこから来るんだろうか。普通は、孤独の海に戻りたくないともがくものではないだろうか。
壊れた乳母車を恒夫が「もう直らない」と言って捨てることになった場面が切なかったなー。恒夫との同居で、ジョゼの生活のほとんど全てだった本はなくなってしまったし、乳母車もないし…で、どうなってしまうの??とそこが一番気になっていたが、ジョゼは暗い海の底には帰らず、ひとりだがお日様の下で生きていることに安心した。でも、「強く前向きに生きている」わけではなく、そういう日々が続くから、そこで生きているということなのだろうか。
ラスト、台所に向かうジョゼがいつものようにイスから飛び降りた後、カウントが始まって「ハイウェイ」が流れた出したときは鳥肌が立った。このエンディング凄い。
ちぃちゃんのおっぱいは、見てはいけないものを見てしまったような気分で、すっごいドキドキしました…。