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テレビアニメ『ぼくらの』DVD Vol.8【最終巻】

テレビアニメ『ぼくらの』DVD Vol.8【最終巻】

やっとアニメを見終えました。動くジアースを見られたのが何よりも嬉しかった。
オープニングとエンディングは文句なしに最高だった。石川さんの作る曲が、作品にピッタリすぎて毎回見るのが楽しみだったくらい。独特のメロディも中毒性があって素晴らしいけど、歌詞がこれまた良くてこの作品に対する愛情すら感じるほどだったよ!!原作で関さんが口ずさむ「アニメの歌」ってのが、『Little Bird』だと分かってから改めて原作を見てまた涙。オープニングは、サビ直前に入るティンパニ(バスドラ?)の音に燃えた。その音に合わせてジアースが民家を踏み潰す映像も好きです。あれがジアースの巨大さと恐ろしさを端的に表しているような気がして。
以下、ストーリーに関するネタバレもあります。



原作のどぎつい表現などは、アニメ用にアレンジされていたが、それはそれで面白かった。操縦者の顔に痣が出来る設定も、不気味さに拍車がかかって良かった。が、後半のオリジナル展開、タモツさんの登場と田中さんの過去は正直退屈に感じてしまいました。田中さんがヤクザの姐さんであった意味があまり感じられなかったし、過去話もあまり心惹かれる要素がなく。タモツさんの緊張感のないマイペースさが謎だったし…特に田中さんの最期の場面の緊張感の無さは驚くほどだった。あの田中さんのあっけない死に様は、アリだと思いましたが。
でも、田中さんの過去話(ウシロの生い立ち)とタモツさんの出番が一区切りついてからは再び盛り返してきて面白かった!特に、マチが契約者じゃない事が分かって、いろいろな謎が解けてくるのは見てて楽しかった。てっきりウシロも契約してないものだとばかり思っていたので、ちょっとそこは意表をつかれたし。マチの戦闘場面と最期も良かったな。特に戦闘場面は、これまでのどの戦いよりも映像的にも見ごたえがあったように思えた。
全体的にどの子もジアースを操縦して戦う場面があっさり目で、そこはちょっと物足りなかった。特に後半は大人たちや世の中の動きに翻弄されるような展開だったので、子供たち自身に与えられた試練やその中で見つける戦う意味などがあまり伝わってこなくて勿体無かったような気がした。タモツさん絡みでさらりと流されてしまった感のあるキリエ編は可哀相だったなぁ。