- 出版社/メーカー: スパイク
- 発売日: 2009/12/10
- メディア: Video Game
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脱出パートの難易度はかなり低いです。9時間以内に脱出せよ！というけれど、タイムアタック要素があるわけではなく、失敗したら即死亡でGAME OVERということがない。なので、安心してゆっくりゲームを楽しめます。どんな選択をしても、何度パズルを失敗しても大丈夫。脱出パートで詰まらなければ、内容こそ違うが必ずどこかのエンドにたどり着ける。たとえ脱出パートの謎が解けなくて右往左往したとしても、手に入れたアイテムを何度も調べたり、仲間の話をよく聞いていれば親切なヒントを教えてくれる。ヒントなどはメモを取っておけばさらに安心。個人的にはもう少し脱出パートの仕掛けが難しくても良かったかなと思っています。それか、制限時間などを取り入れて、ハラハラ感を演出するとか。
シナリオにはかなり満足！この罠を仕掛けたのは誰か？仲間に裏切り者がいる？あの人にはまだまだ秘密がある？先ほどの言動の意味は？この選択で正しかったのか？と疑心暗鬼になって面白い。オカルト要素の強い話があちこちで聞かれ、思ったよりも詳細なグロ描写があったり、次々分かる真実、先ほどまで見えなかったものが急に明るみに出ていちいち感心したり、自分の推測は当たっていた！外れていた！など、すっかり引き込まれました。
マルチエンディングなので、1週目では納得のいくエンドにはいけないと思います。当然、2週目3週目…と続けてプレイすることになるのだが、スキップが一切出来ず（一度見た展開は早送りできます）、脱出パートは再び全部解かなければなりません。これが人によっては面倒だと強く感じるところだと思います。でも、脱出パートを飛ばせない理由も分かるんですよね…だから仕方ないかなとも思うんですが。自分はセーブを利用したのも含めて、12回エンディングを見ました。二桁入ったあたりで、これ本当に真エンド見られるのか？とさすがに不安になったよ。
キャラクターはどれも皆良い味だしてた！1週目に感じた印象と、最後のエンディングを見た後のキャラクターの印象が全く違う。どのキャラにもそれぞれそれなりに思い入れができて、ちょっとホロリとしたり必死になってみたり。セブンと八代が特に好きでした。
以下、攻略はありませんがシナリオとエンドに関するネタバレが盛大にあります。お気をつけ下さい。
１週終わった毎の感想
- 1週目（斧）…あぁぁぁぁああ！！となった結末。9扉の前にさえいけず。中盤の会話で、もしかしてこれヒロイン6じゃなくて4？と思ってしまったので、すっかり騙された。とりあえず何も解決していない！0の死体は何なんだ？9と2どちらかの死体はニセモノのような気がしている。
- 2週目（潜水艦）…やっぱりあぁぁぁああ！となった。またしても9扉までいけず。でも、7が刑事、8が被害者の親と分かってちょっと安心した。この2人は信頼して良さそう…？だた、8の復讐による犯行という線も捨てられない。9年前の事件で少女が1人死んだ…というのは8の子供かもしれないし。9の死体はホンモノだった。ラスト、8のバングルはなかったということは、8は死亡確定。あとはまだ分からない。死んだ振りかも。潜水艦があるということは、9の扉をくぐらずとも全員で脱出可能？
- 3週目（潜水艦）…新しく3の扉を開けたがその後強制的に2扉に行かされ潜水艦エンドに。よく考えて選択しないと、同じところに行っちゃうのかー。
- 4週目（ナイフ）…初めて9扉を発見！脱出も近いか！？でもバッドエンド。6扉奥の倉庫のパズルにちょっとてこずった。棺の中に閉じ込められてたのは4か？話がかなり見えてきたが、まだ1だけは詳しい事が分からない。6＝アリス？あと1週目の0の死体の正体は未だに分からず。これ死者を1人も出さず全員で脱出できる方法もあるのかなー。あと3がもしかしたらいいヤツかもしれない気がして来た。ここでも8のバングルがないってことは、潜水艦エンドとナイフエンドの犯行は同じ人か。うーん、殺しまくっている人と、ゼロの正体は同じなのか？ゼロ＝1じゃないかなぁ。8のバングルがなくなって、その8とゼロの補助者であっただろう0のおじさん（船長）+1の数字根＝9で脱出できるし。2殺害も、1+2+0で3扉を開けて爆殺可能だし。でも、2は足音や気配でいろいろ分かるといっていたから、みしらぬ0が近づいてきたら警戒するとも思うのだが。1人で単独行動していた4を0が拉致して棺に閉じ込めるのも可能だし。
- 5週目（棺）…ここまできて脱出できないとか！！でもあの「つづく」を見た時は嘘でしょー！？となりつつもテンション上がった！燃えるなーこの話。クローバーのしおり入手→4に渡す→4の意見を肯定で新たな展開を迎えたが、1扉って例の発狂惨殺エンドでかなりの衝撃を受けてたので、また同じルート（1扉）を選択するのはちょっと怖かった。また惨殺されたらどうしよう…！って。回避できたと分かった時はホッとしたよ。4週目（ナイフ）と5週目（棺）のシナリオで3を信用していたから結構ショックな展開だった。で、これからどうすればいいの…？予告編Bも解禁。今後は3がキーポイントか？図書室のカードキーはどうすればいいの？
- 6週目（金庫の手紙）…新展開！！解決編？に突入。1が殺してたのは合っていたが、1＝ゼロ予想はまったく当たっていなかった。殺された9と偽2と0バングルの男（船長）と1はゼロの復讐の対象だったのか。ゼロ＝3、アリス＝6だと思うんだが、アリスと6の繋がりが分からない。過去の実験と関係あるだよなー、きっと。じゃあ、なんで5と6に幼い頃の記憶があるのか…ってのが説明付かないんだけどさ。記憶の共有はテレパシーとかそこらへんのオカルトで埋められたもの？6の体調不良は船内の温度が36度以下になったから体が凍り出した？でも熱が出たのは何だろう。3と6にフラグが立ってるのは何でだ？あと過去の実験に直接関係なさそうな5や8が選ばれたのは何故か。予告編A解禁。
- 7〜11週目（潜水艦とナイフと斧の繰り返し）…選択肢前でセーブしたのを利用しつトライするも新しいエンドに出会えず。6つのエンドを全て見たら真エンド（棺の続き）に導かれるのかと思い込んで必死にいろんなルートを通ってみたが、さすがに疲れた。予告編Aにある見たことのない絵を探し、無事見られたのだが真エンドとは関係なかった。予告編ABに出てくる扉の数がヒントだったという事に今頃気がついたりもした。仕方ないので、もう一度「つづく」となった棺エンドを目指して進めてみる事にする。
- 12週目（茜）…終わった！！！長かった…！他の5つのエンドを見終えていれば、棺エンドの続きに進めるようになってた。何度やっても真エンドにいけないはずだよ。最後の最後までえぇぇぇえええ！と言わされる話だった。でも、面白かった、本当に。
6つのエンドを見終えた感想
金庫の手紙エンドでは悲しい結末をたどった2と4が、茜エンドで再会できた時は素直に良かったねぇと思えたし、3と6の関係が分かった時はビックリした。しかし、最後にして最大のゲームが数独パズルだったのには吹いた。え！？今更ここで数独！？って。いかにもこのゲームにピッタリだからどこかで出てくるのかなーとは思っていたが、最後の最後に満を持して登場したのには驚いたよ。これ、本当に残り18分のタイムアタックだったら、手に汗握った恐ろしいゲームになったかも。最後はむしろそれくらい緊張感があってもよかった気がする。
茜＝ゼロなのにも驚かされた！！9年前の茜と淳平がリンクしている、茜の生存には淳平の行動が鍵を握っている、というのは理解できたが、じゃあ今目の前にいる茜は誰なの？幽霊なの？幻覚なの？とものすごくわけの分からない状態になってしまった。でも、改めて考えてみると、淳平がゲームをクリアする事によって紫（茜）が実体化するとかそういうことじゃなくて、淳平が失敗すると9年前の茜ちゃんは死んでしまう＝現在の紫（茜）もその瞬間に消えてしまう…ということだよね。つまり、今生きている紫（茜）をそのまま生かし続けるためにも、淳平は絶対に失敗できない。別に現在の紫（茜）は幽霊や幻覚なんかじゃなく、本物の実在する茜だと考えればいいんだよね？紫が突然体調不良になったのは、このままだと茜が生存するルートから外れるよ、そうなると消えてしまうよという警告とか伏線とかそういう類のものだったのだろうか。
淳平が突然「真実は去り」をひらめいた事やいろんな事が分かっているのを見て、最初は茜と繋がっているんじゃなくて、ゲームをしている私（のプレイの記憶）と淳平が形態形成場（だっけ？）で繋がったんだ！と思ってしまった。一宮の正体を知って驚かなかったのだって、これまで散々やってきた周回プレイのおかげだし。うわっ！この演出すごい！！と本気で思ったよ。あと、何気なく読んでいたテキストが突然茜の独白になった時も驚いた。え？これって地の文でも淳平の語りでもなく、茜の言葉だったの！？とこれも見事な演出だと思った。
- アリスは何だったの…？最後のヒッチハイカーはアリスだよね。
- 紫が6じゃなくて9だったというのは、デジタル表示なのでもちろんありだと思ったが、サンタが3じゃなくて0だったってのは、ちょっと…と思ってしまった。明らかに数字が違うのは面白みに欠けるような。「3は古代アラビア文字では0を表すんだ！」くらいの何か理由と言うかハッタリというかそういうものがあれば良かったんだけど。
- 四葉が手術室で話していた、ツギアテされた靴下の話はどう絡んでるの？9年前の実験で、脳だけ（意識だけ）を他人に移し替えるみたいなオカルト実験が行われてたのかと思った。その被験者が四葉とニルスかと。
- セブンの最後の描写は何？実はゼロの協力者だったってこと？女の子は死んだと嘘をついてた？ただ、茜死亡に関してはニルスや四葉も語っていたからなぁ。でも、セブンによる小出しの情報提供によって助けられたし、人情味溢れるあのキャラは好きだった。
- 八代が何故このメンバーに選ばれたかが分からない。9年前の被害者の親ってだけでわざわざ入れなくとも。あと、ノナちゃんの名前が出てきたときに、双子のもう1人はリーか！2人あわせてノナリーか！実は双子は死んでて復讐のためにこのゲームを始めたのか！なんて思ってたりしました。
- サンタと紫はどこ行ったの？何故逃げてしまったの？
という感じで消化不良感も確かにあるが、それまでの流れがひたすらに楽しかったのでとても満足です。楽しみましたー！
