面白かった。新人及川の揺れる感情、死刑囚の個性的な面々、謎めいた渡瀬と早くも次回が気になる作品でした。
メインは刑務官の及川と死刑囚の渡瀬のやり取りだろうけれど、初回を見た限りではそれが霞んでしまうんじゃないかと心配するほどの*1他のキャストも充実ぶり。特に柄本明さんの存在感に圧倒されたよ！及川なんて簡単に弄ばれてしまう、何枚も上手な老獪さ、あくの強さ、したたかさ、嫌らしさが全開で、不気味で恐ろしい存在だった。死刑囚は皆、どこか不気味に描かれているが、当然それぞれの内面はひとりひとり違うだろうから、これからそれがじっくり描かれていくんだろうね。及川も言っていたが、深く反省しする者、何とか逃げようともがく者、開き直っている者、それらを見て楽しんでいるかのような者、及川の目を通していろんな人間のあり方を見せてもらいたい。凶悪犯で態度も悪い死刑囚を六平さんがギラギラした目で演じていて強烈だった。同情の余地など全くない男だが、大福を欲しがって泣き喚く姿や、刑の執行直前に大福を頬張る姿が印象的だった。
渡瀬はこれから裁判があって死刑が確定する流れなんだろうけど、強盗殺人で2人殺し、1人（渡瀬）に怪我をさせた犯人が懲役12年で、その犯人と娘を殺した渡瀬が死刑というのがまず気になる。ここもポイントなのかな。娘を殺してしまった事、1年間逃亡していた事、それらの事を渡瀬自信が裁判でどう証言するのか。施設に置いてきた渡瀬の妹も気になるし…。渡瀬のその何も見ていないような目が、どんな表情を見せるのか楽しみです。
及川は、上司や死刑囚深堀の表情、両親の会話などから、まだまだ隠されたものがありそうだけど、何だろうなー。渡瀬の事件を見て、「10年間ずっと親の仇をとる事を考えていてスゴイ」みたいな事を言っていたから、何らかの事件の被害者（その事件の犯人は死刑）の息子とか…？
公式サイト見たら、死刑囚に平田さんだけでなく、ツダカンも追加されてた！どんだけ豪華なのこのドラマ！！
*1:もちろん杞憂だとは思うが
