のんべんだらりといきましょう

はてなダイアリーから引っ越してきました。

感想を書くこと。

思ったこといろいろ。
たるみさん(id:doukyoninday:20050520)の感想を書くことに対するスタンスを読んで、今私が思っていることいろいろ。

  • 読んで欲しい。

キーワードとして挙げられるのが「義務感」だと思うのですが、確実に独りよがりの義務感は私にもあります。でも、誰にも頼まれていないのに感想を書くのは、見に来てくれる人がいるからというのももちろんあるけれど、やはり一番は「自分の感想を読んで欲しいから」なんだと思う。書きたいことを書くだけなら、それこそチラシの裏やローカルに保存しておけということになるが、わざわざ駄文をweb上にアップするのは自分の思いを誰かに知って欲しい、あわよくば共感して欲しい、または違った意見が聞きたいと期待してしまうから。今のところ、義務感より書く楽しみ、もっと言えばアップする楽しみの方が勝っているので地味ながらも続いているのだと思う。

  • 虎と竜。

「義務感」とは別のプレッシャーを感じているのが、実は『タイガ ー&ド ラゴン』の感想だったりする。もちろんこれぞ究極の独りよがりなプレッシャーである。毎回楽しませてもらっているこのドラマ、でも感想を書くのを躊躇うことがある。クドカ ンの言いたいことは何か、面白さを、小ネタを全て理解しなくてはならないというプレッシャー。それこそ誰もそんな事を期待していないのに。
3話の「茶の湯の回」を見てから特に意識するようになってしまったのだと思う。あのドラマの中でBOSS片岡は「キテル!ヤバイ!」を連発し、本質も見極められず、そして信念もなくメディアに踊らされている男であった。それは、分かったように感想を書いたり、宮 藤官九郎が書いた脚本にではなく、「クドカ ン」という名前に舞い上がっている自分の事ではないか?と思わずにはいられない。
面白いのだから「面白い!」と素直に書けばいいのだが、その度に、この解釈でいいのだろうか?的外れなことを言っていないだろうか?自分はBOSS片岡になっていないだろうか?とついつい「正解」を求めてしまう。「分かっていない」と思われたくない。ここまで来ると誰にそんなことを思われたくないのか、アブナイ思い込みも甚だしい。それこそ感じ方など十人十色、そんなことを気にするほうが無意味であると分かってはいるのだけれど。

  • クドカ ンドラマ

『池袋ウ エストゲートパーク』『木更 津キャッ ツアイ』『マン ハッタンラ ブストーリー』と、クドカ ンドラマは今までも同じように楽しんできた。『池袋』はストーリーを楽しみ、『木更津』は小ネタを楽しみ、『マンハッタン』はキャラを楽しみという方向で見てきたように思う。ところが、この『T&D』は小ネタと同時にストーリーも楽しみたいという欲張りな(自分にしてみれば)気持ちがある。そうすると、先ほど書いたように「全てを理解しなくてはならない」と思い込んでいる今の私には、荷が重いのかもしれない。
それでも『タイガ ー&ド ラゴン』を見ると自分の感想を述べてい気分がムクムクと沸いてくる。笑ったり、泣いたり、なんで?と思ったりしたことを、読んでくれている「誰か」に発表したいのだ。たるみさんの言うように「好きな時に好きなように書くようにしているから」というリラックスしたスタンスで臨めれば、この上なく楽しい作業だと思うのに。


いや、本当に誰もお前に「書け」と強要したり、「正解」を求めたりしていないんだってば!


こうやって文章にしてみると、いかに自分が自意識過剰であるかも見えてきた。恥ずかしー!でも、次回から(今夜の話から)は少しはいい加減に肩の力を抜いてドラマを見たり、感想を書いたりしていきたい。