のんべんだらりといきましょう

はてなダイアリーから引っ越してきました。

瑠璃の島 最終話

瑠璃役の成海璃子は、主役として本当に良く頑張っていたなぁと感心してしまった。最後まで見せ場もたっぷりあったし、上手いんだよなー、本当に。
高原(竹野内豊)と瑠璃(成海璃子)が流木に腰掛けながら話をする場面が良かった。高原が自分は瑠璃に助けられたと告白し、瑠璃は有効期限なしの予約券を渡す。大人と子供の会話ではなく、人と人との対等な関係で繋がっているのが感じられた。そのあと、瑠璃が先に歩き出し、後姿を見つめる高原の表情も素敵であった!
泣けたのは、旅立つ高原に勇造(緒形拳)が「予約券」を渡したところ。来るなー来るなーと思っていたが、勇造の書くあの不器用な文字に参りました。が、その後、島の人々が皆予約券を渡すのはちょっと興ざめだった。皆で示し合わせたのか?さっきまで「島を出て行ってくれ」とまで言っていた自治会長(平泉成)らが、急に高原を信用しだしたように見えてスッキリしなかった。島の皆が高原を信用するに至るようなエピソードを一つでも入れてくれれば泣けたんだろうけどなぁ。そんな時間はなかったんだろうけど。
校長先生(岸部一徳)の卒業式にもグッときた。校長先生の一言ってさりげないのだが毎回泣かされたなぁ。瑠璃にお礼を言われたさなえ先生(小西真奈美)の不器用な表情もよかったし、ここら辺はもう泣き泣きモードの多段攻撃に降参でありました。
野暮を承知でツッコミたくなったのは2点。教育委員会の先生たちが鬼過ぎる…。小学六年生相手に「経費がかかる」だの「家に帰れば」だの、そこまでやるかなー。あと、鳩海島中学校の教員として異動したさなえ先生。免許はもっているのかとか、専門教科を教えられるのかとか、いろいろ気になった。