吉保（北村一輝)や り や が っ た ！
いや、まさか本当に刺すとは思っていませんでしたよ。館林での綱吉（谷原章介)との因縁や、染子（貫地谷しほり)への情愛に葛藤して最後には「私にはできない！」と言ってくれるかと思ってたのだけど…甘かった。自分の真の目的のために恋人の命を犠牲にする。もちろん、染子たっての願いであり、この謀が公になれば染子も吉里も吉保も命はないだろうけどさ。この決断が、実は生きながらえていた成住（田辺誠一）と「同じ穴の狢」であり対照的であるのが分かりやすく描かれていた。妻・安子と腹の中の命を救うために、自害を思いとどまり自分の命を差し出した成住が生きていた事を、ここで明かすのも効果的だったような気がする。
桂昌院（江波杏子）の最期も凄かったなー。あまりにも気性が激しすぎて、今まで前作のお玉はなかった事のように扱われていた彼女だが、急にそれを思い出してくるとは。最期に桂昌院が見たのは春日局。一瞬でも松下由樹が登場するかと期待してしまった。ただ、前作のお玉が本当に心を寄せていたのは、お万だったような気がするのだが…。彼女ではなくて春日局を見るというのは、音羽（余貴美子)の語りどおり「権力の象徴」だったということだろうか。
綱吉の出番が少なくて寂しいなー。あと、お伝（小池栄子)も。次回予告から綱吉・安子（内山理名）エンドはなくなってしまったようだから、それが残念で仕方がないよ！信子（藤原紀香)は体調も悪そうだし、その上お美しいお顔にかなりの火傷跡という、救いがなさそうな結末を迎えそう。死人も何人か出るのかも。お伝には、最後の修羅場を遠くから眺め、後世に伝えるようなポジションに収まってくれればいいのにな〜と何となく思う。
