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大奥〜華の乱〜 #10

本当に死人が多いシリーズでした。幼子2人、阿久里(萬田久子)、桂昌院江波杏子)、染子(貫地谷しほり)、信子(藤原紀香)、成住(田辺誠一)、綱吉(谷原章介)で8人?まだいたかな?
前半は信子の一人舞台。深夜、一人で廊下に蝋を塗りたくる姿には狂気が滲み出ていた。青筋立てた紀香さんが大熱演!大火傷を負ってなお、綱吉への執着が失われる事がないとは、もはや哀れとしか言いようがない。公家出身の御台所である自分を軽んじるのが許せないと常々口にしていたが、彼女の根底にあるのは綱吉への愛と寂しさだったと。ただ、あそこまで狂気に駆り立てるほどの愛だったのかは今までの描写だけではちょっと説得力に欠けたような気も。大火傷を負って包帯でグルグル巻きの信子を見たときは、何故か『はだしのゲン』のゲンたちが介護した兄さん(口で絵筆をくわえて絵を書いていた人?)のエピソードを思い出してしまった。
後半は、吉保(北村一輝)の陰謀阻止よりも、綱吉の往生がメインかな。綱吉と安子(内山理名)のハッピーエンドを希望していた私としては、ちょっと残念だ…。綱吉は音羽の前で自ら刃を深く突き、吉保の将軍殺しの証拠を見せつけたのに、安子が吉保を救ってしまったのは何故だろう?綱吉は吉保を処分するのが目的であって、死罪まで望んではいなかったということだろうか。
あと、気になったのは吉保と何らかの繋がりがあったと思われる隆光(火野正平)は、特になんらお咎めなしなのかという事と、成住を「実は生きていた!」とすることに大きな意味はあったのだろうかという事かな。
最後の旅立ちで、今までの隠密キャラとは別人のように明るく饒舌になっている音羽余貴美子)。安子とすっかりいいコンビになっていて微笑ましかった。
スペシャルでお伝(小池栄子)や信子の過去も描かれるようなので楽しみだ。