のんべんだらりといきましょう

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名探偵赤富士鷹 愛しのサンドリヨン

「ABC」の時よりも、さらにミステリーとして楽しめた。こちらは原作を知らないので、純粋に犯人探しも面白かったし。原作の力ももちろん大きいと思うが、2転3転する展開は素直に「面白かった」の一言。12年前のパリの事件と夏木和之進(佐野史郎)が繋がっているというのが分かった時は、ゾクゾクしたよ。冒頭から犯人は謎の美女(吹石一恵)でしょ?と思わせておいて、中盤はクリーニング店の娘(星野真里)かも…と考え直した所で、やはりみちるを逮捕!何で何で?と考えているうちに次々と新事実が分かってという流れにかなり夢中になりました。唯一腑に落ちなかったのが、和之進に絡んで心臓麻痺で死んでしまった無関係の人。あまりにも偶然すぎて「さすがにそれは…」と思ってしまった。
今回は人物紹介に時間を割く必要がほとんどなかったので、最初から赤富士(伊東四朗)のキュートな部分が全面に出ていたり(前畑がんばれ!の一人実況は面白かった)、如月くん(塚本高史)の惚れっぽさや、「未来新聞が!?」というボケが炸裂していたりと、より鮮明にキャラクターが立っていた。木暮刑事(益岡徹)、新聞記者(山崎樹範)、やよい(吹石一恵)など、それぞれ魅力的でしっかりとキャラクターが生きているのだから、今後是非シリーズ化して欲しいものです。