のんべんだらりといきましょう

はてなダイアリーから引っ越してきました。

あしたの、喜多善男 #1

面白かったー!絶対矢代に騙されるよ!逃げて喜多さん、逃げてー!!と思いながら見ていたけれど、今回はそのように描写は特になく。あれ?この人いい奴なの?と肩透かしを喰らったところで次回に続く。予告を見ると積極的に騙すというより、喜多さんの死を利用して保険金を貰う算段のようだ。松田龍平が見事なまでにチンピラでした。死を望む喜多さんとは対照的に「俺は絶対に死なない」と断言する矢代だけど、そのセリフと死ぬ前にやりたい事を言った様子がむしろ死亡フラグに見えてしまった…。さすがにそれは考えすぎか。この2人の名前って、弥次喜多から取っているのかな。
騙された箇所も多くあって、単なる置き引きかと思ったら保険調査員だったり、やたら子猫ちゃんみたいな声を強調してカウンセリング受けているなーと思った元妻みずほがキツイめの女だったり…と今後の展開も楽しみ。喜多さん側から見た思い出とみずほから見た思い出が全く違っていたが、みずほの思い出の中の喜多さんが本当にちょっと気持悪くて感心してしまったよ。
今更言うまでもないが、小日向文世は上手いなぁと改めて思った。さえなくて頼りない不運な男がバッチリはまっているけど、ネガティブ善男のような黒い狂気に包まれた男もきちんと演じ分けていたもの。自ら死を選んだ人というのは、ああやって内なる自分にも責められて苦しんでどうしようもなくなっていたのかな…とかいろいろ考えてしまい、あの場面を見ながら泣いてしまった。