のんべんだらりといきましょう

はてなダイアリーから引っ越してきました。

先週のちりとてちん(最終週)

常打ち小屋の完成披露での徒然亭一門の挨拶、草原兄さんはやっぱり落ち着きがあって「本物」だなぁ〜と感じ入った。緑さんとの円満ぶりや肝心なところで噛んでしまうなどオトボケなキャラもバッチリなんだけど、ああいう場面になると草原兄さんの中の吉弥さんが見えてくるような気がした。演じ切れていないという意味じゃなくて、もちろんいい意味で、です。それって吉弥さんの中にある芯みたいなものなのかなぁ。その挨拶で、小草々が「若狭塗り箸」に関する事を話していたのが印象的だった。彼が一連の嘘つき騒動の結末で若狭塗り箸を手に入れたのを思い出してグッときた。あの時喜代美のナレーションで「あの塗り箸はお守りになった」と言っていたから、もしかしたらこの日もあのお箸をお守り代わりにしていたのかなーとかいろいろ想像してしまいました。
喜代美の最後の高座「愛宕山」を聞いていたら、草若師匠の「ぴーちくぱーちく、ぴーちくぱーちく」の声も聞えてきた…ような気がする。いや、それはもちろん幻聴なんだけど、頭の中で草若師匠の声が勝手に再生されてまるで2人で一緒にしゃべっているように思えたのでありました。
順ちゃんってやっぱスゴイなぁ〜!さすがあの喜代美と長年付き合ってきただけある。「何か変わるかもしれん」の大預言が最後の見せ場かと思っていたけど、出産間近の喜代美をぴしゃりと叱り飛ばす事ができるなんて順ちゃん以外考えられない。順ちゃんはお母ちゃんの先輩だもんなー。
それぞれのその後で一番驚いたのはやはり四草。いきなり父親とは!!!!あと九官鳥が元気そうで何より。喜代美が落語で悩んでいた頃(草若師匠が病気を隠している頃)に、ちょっとした死亡フラグが漂っていてハラハラさせたというのに。長生きバンザイ。
そして喜代美の出産シーン。ドアの前で立ち尽くす草々兄さんを見て、もしやこれは「ふるさと」来るーーーー!?と一瞬浮かび、いや喜代美の場合は「ふるさと」じゃない「愛宕山」だ!!!と気がついたら、本当に草々兄さんが「愛宕山」を話し出して涙腺崩壊しましたです。当の喜代美は超安産だったのはちょっと笑えたけど、その後の草々兄さんの涙を見てやっぱりこっちもボロボロと泣いたよ。
15分という短い時間であっても、濃厚なドラマを作る事ってできるんだなーと朝ドラの凄さを再確認しました。だって、朝の15分で泣いちゃうんですよ!さっきまで「喜代美、アホだ〜」と笑っていたと思ったら、次の瞬間泣かされてしまう事だって何度もありました。1月からの途中参加組だったので、ドラマについていけるか心配だったけど完全に杞憂でした。そういえば、初めに見た週では、喜代美のあまりにもアホの子&ネガティブ思考にイラッとして「ほんまにやっていけるんやろか…」と私が呟きそうになってしまったのも、懐かしい思い出でです。