のんべんだらりといきましょう

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曲げられない女 #9&10

3月10日放送第9話と3月17日放送第10話の感想です。
9話
結婚式から逃げ出してきた正登が、酔っ払って「こうなったのも早紀のせいだ」と言いがかりをつけているのを見てたら、やっぱりコレ夢オチなんじゃ…?と何度も何度も疑ってしまった。それほどまでに正登がマヌケな上にダメ男過ぎて、笑わずにはいられませんでしたよ!しかし、そんな正登を憎めないのは、彼のダメっぷりがほとんど理解できてしまうからなんだよね。自分が一番、自分が大切、人にアピールするために優しくする、楽したい、出世したい、要領よく生きたい、早紀のような一途な生き方ができないが故の苛立ちと憧れ、早紀と璃子とコウちゃんの仲に入れない寂しさ、でも本当は仲間に入れて欲しい、どうせ自分なんて!と、どれもこれもまぁ見事に共感できてしまうという。そして、そのようなマイナス感情を、隠すことなくバカ正直に早紀たちにぶつけられるという思い切りの良さ(浅はかさともいうが)を見せられると、情けないヤツだと思うけれどついつい見守ってしまうのですよね。なんでこんな男と早紀は9年も一緒にいたんだ?と疑問だったけれど、早紀の「本当の正登に戻って」や「スタートは一緒だったのに、目指す場所が違うようになった」などの言葉やこれまでのダメ描写がいい具合に効いてきて、今はなぜ一緒にいたのかが納得できる。コウちゃんのプロポーズ宣言に対する「幸せにできると思います」も、これまで圧倒的にコウちゃんに劣っていた正登が一気に巻き返しを図った瞬間に見えたよ!


10話
璃子もコウちゃんも正登もそれぞれ進むべき道を見つけて、じゃあ最終回は何に対して早紀は爆発するのか…と思ったら、ああいう形だったのね。最終回延長もあってかシャッター開放時間がちょっと長かったかな?という気がしなくもないけれど、クライマックスだし迫力もあったし良かったと思います。
前回で見えた正登の変化と今回の産まれた赤ん坊を抱っこする場面を見て、何年先になってもいいから早紀と正登と灯で3人家族になってくれればいいなぁと思ったよ。コウちゃんのプロポーズはさすがに上手くいくとは思っていなかったが、数年後には璃子と上手くいっているのに驚いたー!これは全く予想していませんでしたよ!大きくなった光くんとコウちゃんもいい雰囲気で良かったねとも思うが、それを見ると逆に置いてきた長部の家の子供たちの事が気になってしまった。母親無視で祖母にべったり→病気による豹変で祖母が鬼のようになる→祖母を恐れる→ママを信頼→ママは家を出て行く→「離れてもママよ」と言いつつも、ママは光くんにかかりっきり(これは想像だけど)…という環境の激変で、あの子供たちは大丈夫なの?とついつい心配してしまった。
横谷さんは彼女なりの信念と根性であの生き方を選んだと思うのに、最後はあまりにも酷い扱いをされていて、かわいそうに思えたけど、他の人はそれぞれが納まるところに納まって、気持ちのよい最終回でした!毎回毎回楽しめたー!(特に正登の動向で)