星屑の少年たちへ 2 郷田マモラ

星屑の少年たちへ（２） (アクションコミックス)

バラバラに思えたそれぞれのエピソードや、殺人事件が何を描いていてどこへ向かっていこうとしているのかが何となく見えてきて、1巻よりも面白くなってきました。1巻を読んだ時に感じた以上に伏線が張ってあって驚いた。
南と出会う少年少女の問題を見せて、連続殺人事件の方はとても緩やかに描いているので、事件の進展のみを期待するとまどろっこしく感じるかもしれない。でも、細かいエピソードも殺人事件も十文字南というカウンセラーにとっては等しく何らかの影響を与えているようなので、しっかりと読んでいきたいと思った。
以下、ネタバレもあります。



殺人事件、南の出会う少年少女に加えて、南自身の問題も浮かび上がってきた。さすがに南が殺したとは思わないけれど、作品中で言われた「花柄」には言われるまで全く気がつかなかったしまだまだ隠された面も多そう。気になっていた雑然とした部屋も意味があったのね。ということは、見ようによっては思考停止ともとれる「エヘヘヘヘ」にも意味があるのかな。夜尿症の少年のニコニコ同様に。
亜季先生の同居人の小説タイトル？や、雅也くんの引きこもりなど、「星屑」に関するキーワードの大元は誰なんだろうね。解離性同一性障害疑惑の南＝冥王星という大技はさすがにないか。