のんべんだらりといきましょう

はてなダイアリーから引っ越してきました。

カーネーション

先週の分です。

  • 出征するのが勘助とはなー。のほほんとして一番向いてさそうな男にまず赤紙が来ちゃうんだ…。そして視聴者の私がショックを受けるほど糸子は動じていないんだけど、それがあの時代の空気だったんだろうね。確かにお父ちゃんや近所のおっちゃんらの話聞いてたら、案外大丈夫じゃないか…って思えてきたけど、おばちゃんの固い顔見てたらやっぱり笑い事なんかじゃないよなと思えた。出発の日のお父ちゃん「俺の喉は謡い専用だ」ってのに吹いたけど、おばちゃんの顔や友達の言葉を聞いてたらどんよりした気分にならずにはいられない。
  • 「親になるのは、憐れなことやと思いました」ってすごいセリフだな。以前の「弱くなる」と同様に、分かりやすい言葉でピタリと表現されてて驚かされる。本当に上手いなぁ。
  • 直子が暴れん坊で子守の娘さんを泣かしてしまうってのは微笑ましくもあったんだけど、あまりにも「直子は大変」な描写が続くのはちょっときつかった。直子はお荷物みたいな雰囲気はやや気が重くなるし、何より糸子がイライラして、男性従業員に「子守やらしちゃろか!」と理不尽に切れたのはあまりにもトゲトゲしててイヤだった。糸子が怒ったり啖呵切ったりするのはこれまでに何度もあったし、あの気の強さが魅力でもあるんだけど、さすがに今回のは相手に何の非もなくて単なる八つ当たりにしか見えなかったから。
  • 戦争と言っても糸子のまわりはたくましく生きてるし、その明るく前向きな気風で戦中も描くのかと思ったら、勘助でどーんと落とされた。涙を流しながら心をなくしたと呟く勘助の何も見ていない目がショックだったよ…。