耳に残るは君の歌声

耳に残るは君の歌声 特別版 [DVD]

時代の波に翻弄される少女スージー（クリスティーナ・リッチ）の「父をたずねて三千里」の物語。所々で流れる歌声は心地よい、だが自分はオペラについての知識がゼロなのでそこが分かればもっと盛り上がれたのかもしれない。辛うじて「あ、これってトスカ？」と思ったくらいでした。スージーの半生よりも、自分の幸せを全力でつかもうとするルームメイト・ローザ（ケイト・ブランシェット）の生き様の方が魅力的に見えた。ダンテ（ジョン・タトゥーロ）の裏切りを耳にした時の表情も最高だったし。
ラストはあまりにも呆気なくて拍子抜け。父に歌ってもらった歌を、今度は自分が歌い…その後スージーは幸せになれたのか？が気になる。
で、チェーザー役のジョニー・デップですが、やはり彼はかっこよかった！ただ馬の側に立っているだけで絵になる。ダンテに文句を言われてながら馬の糞を始末する姿ですらかっこいい。むしろ、あのような理不尽な因縁をつけられても黙って耐えるからこそ、男前度が上がるってものだ。目の保養になりました。