- 作者: 筒井康隆
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1984/01/12
- メディア: 文庫
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あれ?あれれ?昔読んだ時はあんなに面白かったのに、今読むとイマイチ…?と思ったが、読み進めるにつれてやはり面白いということに落ち着いた。ミステリーとして読むと「面白い」とは言い難いかも。では何が面白かったかというと、様々な表現方法を読むのが楽しいのだ。場面が変わっても改行などせず一気に書き連ねる、時系列をシャッフルして組み立てなおす、作者が作中世界に登場する、登場人物を実在の外国人俳優を使って読者にイメージさせる、終わりは必ず全くストーリーに絡まない署長が「おめでとさん、おめでとさん」と飛び出てくる約束のオチ。ミステリーにはほとんど効果がないと思われる表現方法だが、これ自体が楽しめたので問題なかったのであります。