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タイガー&ドラゴン #5 「厩火事」の回

泣いた。号泣しました。いかん、クドカン作品の古田新太阿部サダヲは反則だ…「饅頭怖い」のどん太(阿部サダヲ)に続いて、まるお(古田新太)まりも(清水ミチコ)に泣かされました。
まるおの生い立ちの段階ですでにかなり重かった。親に死なれ、一人生きていくために「笑うか笑わせる」しかなかったという話だけで泣きそうだったよ。「西と東の文化の違い」というのは、上手いな〜と思いました。酒に手を伸ばそうとして、でも我慢するまるお。まりもは夫の気持ちがわからないと悩んでいたけど、酒を我慢する=やり直そうと努力する姿に、漫才に対する愛情だけでなく妻を思う気持ちも感られた。
まりもが病院にいた段階で本当に病気なのが薄々感じられると、ジャンプ(荒川良々)のイベントで漫才をする二人の姿を見ていられなかった。あの漫才はドラマの中の一場面であるにも関わらず、ものすごい緊張感があった。泣いたり怒ったりするまるお、それでも漫才を続けようとするまりもの二人の漫才が、本当に命のやり取りをしているように見えたよ。まりもが「嘘をつくと顔に出る」と言ったことで、まるおはまりもの本心と病気のことを知ったんじゃないかなぁ。だからこそ、相方として夫としてその望みをかなえたように見えた。
『木更津〜』のぶっさんの時もそうだったけど、クドカンは死を大仰に扱ったり美化したりせず、日常の一コマとしてあっさりと流す人なのかなぁと思ったりしました。虎児(長瀬智也)の噺を聞いた二人がいつものようにドツキドツカれ、そして笑顔で挨拶するまりもさんの姿がそのまま遺影になる場面。ぶっさんの時もああいうショッキングシーンはあったけど、今回は心の準備が出来ていなかったから余計うわーっとなってしまった。
そして、ラストで刑務所の中でも「井上和香!」とかボケをかますまるお。でも、ツッコんでくれる人がいないんだよね…まりもがいなくなって、またひとりぼっちになってしまった。再び「笑うか笑わせる」しかない人生に戻ってしまったと思うと泣かずにはいられなかったよ。まりもがいたからこそ、「笑う笑わせる」以外の怒る、泣くといったような人間らしい感情を表現する事が出来てきた訳なんだよね。哀切きわまりないラストだったな。

  • ツボいろいろ

知り合った日から半年過ぎても手も握らない(「赤いスイトピー」聖子ちゃん)
男の子って少し悪い方がいいの(「渚のはいから人魚キョンキョン
めぐみ(伊東美咲)の出囃子は「魔女っ子メグちゃん」で、虎児のは「仁義なき戦い」のテーマ、まるおおまりもはドリカムの「eyes to me」。夫婦漫才なのに「関西のドリカム」。
孔子のいえ」って単なる牧場にしか見えない…あと「いかにもエセ外国人!」な発音。
エイドリアーーーン!!
「は!か!た!の!塩!!」最高だった…あのタイミングでこのテンションか。どん太のスゲェよ!
リサ(蒼井優)はいつの間にか足技が巧みになっている。キックの鬼だ。