のんべんだらりといきましょう

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海猿 #3

今回の水中映像は、救助シーンもなく訓練中に仙崎(伊藤英明)がパニックを起こして減圧症に罹ってしまうくらいで、「事故」らしきものは特に無い話であったが、退屈するどころかさらに面白くなったと思う。潜水士本人達が危険なのは当然として、家族を残していく者の、帰りを待つ者の辛さがそれぞれ丁寧に描かれていると、事故→出動→ピンチ!という基本的な構成にも厚みが出るような気がして期待がさらに高まる。
下川(時任三郎)と娘の関係もありがちとはいえ、仕事と娘の間で葛藤する(でも仕事を取る)様子がひしひし伝わってきたし、ショックを隠しつつ「私もやることがあるから」と平気なふりをする(もしくは諦め?)娘は切なかかったなー。あと、思いのほか良かったのが、みっちょん妻・尚子(芳本美代子)。病院で夫に見られないように涙したり、二人分の食事を前にして、ひとりぼっちで食べ始める姿にはぐっときた。
初めは、どうでもいい…むしろ無くても良いと思っていた仙崎と環菜(加藤あい)の繋がりも、下川家族、池澤夫婦と同じように描いてくれれば見ていて苦痛では無いかも。ただ、途中で「待つのが辛い」とか言って職場の上司(鈴木一真)との間をフラフラし出したら引くと思うなぁ。多分フラフラするんだろうと思うけど…。
池澤(仲村トオル)の「まーくん」はかなりの破壊力だった!大真面目な顔をして、「誰にも言うなよ」と釘をさすのも笑える。しかも、その後「同じ事は二回もしないよ」でビシッと決めてるし。「同じ事は〜」というのは、仙崎のことを少しずつではあるが、バディとして認めてきているという事なのかなー。「次は別の方法で訓練する」という事だよね。
巡視船「ながれ」の甲板で、装備を整え整列する男達がカッコよくて仕方が無い!