- 作者: 楳図かずお
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1998/07/01
- メディア: 文庫
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衝撃的なSF作品でもあるけれど、母と子の親子愛の物語だよね。高松翔が「おかーさーん!」と叫ぶのを聞いていると本当に切なくなる。ペストでピンチあたりの次から次へと襲いくる激動の展開は凄いよ。
親子愛だけでなく、子供同士の友情や正義も熱く燃える。防衛大臣の池垣くんの勇気や未来人になってしまった美川さんが翔たちを庇う場面、怪虫騒動の仲田くんなど胸が熱くなる。
ゆうちゃんが無事帰れた事で未来が変わり、翔たちの世界も一変していると良いなぁ…と読み終わる度に思う。
昔、この作品が実写映画化されて、それまで角川映画の高校生役で何度も見ていた尾美としのりが関谷役だったのがかなり衝撃だった。最後は熱湯をかけられて発狂…という感じだったような気がする。映画の内容はほとんど覚えていないがそのことだけは忘れられない。