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野ブタ。をプロデュース #6

3、4、5話とかなりガッツリと取り込まれたのですが、今回はそれに比べると個人的にほどほどな塩梅だった。
出てくる大人が皆、「ちゃんとした人間」であることに安心する。どんなに傲慢な父親かと思っていた彰(山下智久)の父(升毅)が、いたって人間味のある男だったり、横山先生(岡田義徳)の生き方、考え方など、どの大人も魅力的。特に横山先生とゴーヨク堂のオヤジ(忌野清志郎)の会話は泣きそうになった。ゴミとして燃やすしかなかった自分の夢と現実、でも今の人生も「好きです」と言い切ることのできる心持ち。すごく難しくて、でも簡単なことを、いともあっさり教えてくれる。これって誰にでも当てはまるよなー。別に作家やミュージシャンなどの特別な才能を必要とする「夢」に限らず、「こんなはずじゃなかった」と心のどこかで思っている人はたくさんいるに違いない。それでも今の自分の生き方をしっかり受け入れていることができる人は幸せに見える。横山先生だけではなく、彰の父親もそうだったよね。
今回の嫌がらせは、またしても黄色いペンキだった。ただ、今回は単純に悪意に満ちているようには見えなかったんだよなー。本当に嫌がらせをしたいならば、野ブタキーホルダーの売り上げが絶頂のさなかにやった方がダメージが大きいと思う。ブームが去ったのが周知の事実となった今更在庫を汚した所で何の意味もないような。むしろ、信子(堀北真希)の「次に行けるから」という言葉の通り、キーホルダーの失敗をスッキリさせる手助けにしかなっていない。もしかしたら、修二(亀梨和也)の動揺を見て取ったまり子(戸田恵梨香)がわざとやったとか…などと思ったり。もちろん修二にキーホルダーの件で踏ん切りをつけさせるために。そうすると「黄色いペンキ」を使った所から、最初の「ブス」の落書きは嫉妬していたまり子とも思えてくる。それ以後のおばけ屋敷の破壊、校庭の落書き、中傷ビラは別人、っつーか、かすみさん(柊瑠美)の仕業とか…。考えすぎ?そもそもそんな二段構えなのか!?
彰に「野ブタを俺だけのものにしたい。本当は誰かに見られるのも嫌なんだ。」と言われた時には、本当にビックリした!「誰かに見られるのも嫌なんだ」と断言するほど、信子への思いに苦しんでいたのか〜!いや、いきなりマジモードで、恐ろしくカッコよく見えてしまったではないですか。