10話
妄想が長すぎです！！井上が総理に銃を向けた時は「どうせ妄想でしょ？」と高をくくっていたのだが、やたらとじっくり描いているし井上だけじゃなくて、他の人たち（メガネの公安田中くんまでも）の描写まで手抜きなく見せてくれるものだから途中からちょっと本気にしてしまったじゃないですか。こうも妄想が丁寧だと、総理に撃たれたペイント弾までも妄想なんじゃないかと今度はそちらを疑ってしまうという、制作側の思う壺。
井上も尾形さんもカッコよかったけど、個人的に井上の両親殺害犯役の平田満が素敵でした…。総理に向かってニヤリと笑った後、銃口を向けて無表情になるところはゾクゾクしました！平田満ってちょっとイッちゃった役をやらせると威圧感があってスゴイなーと思う。最後の対決にも期待。
11話
場面場面の緊迫感や、煽り効果、次回への引きなど実に楽しめたドラマでした。…が、これまでのエピソードもいろいろツッコミどころはあったけど、最後の総理襲撃事件が一番粗いというかずさんな感じがしたなー。まぁこういうドラマだから…とスルーできる限界を超えていたとい言うか。そもそも円形のステージっていうのが狙ってくださいと言わんばかりだし、実際にテロが起こってパニックになった時も、あれだけうじゃうじゃいたSPたちがほとんどいない。撃たれた人たち以外ににSPはいないのって一体。駆けつけようとする尾形さんは走っても走ってもまったくたどり着ける様子がない、あの場所は変な電波にでもあてられて別の次元に繋がっていたのだろうか。犯人が総理を狙った時も民間人と同時にSPや関係者等も全て消えてしまうというミステリー。最後のステージ上でのやりとりも、他のSPらはステージかぶりつきで何故か温かく見守っているし。秘書ですら撃つ事ができたのに、他のSPはヤル気がなさすぎですよ！と、そんな事を思いつつも、平田満がまた無駄弾を撃ちすぎて肝心のところで弾切れしやしないかとハラハラしながら見ていたのですが。
「スペシャルにつづく」というだけあってかこれまでの伏線を解決する気ゼロのようで、非常になんだかよくわからないラストエピソードだった。平田満は計算外だったとしても、ペイント弾の方は何がしたかったのだろうか。撃たれた平田満はどうなったのか？また病院もしくは刑務所などから思わせぶりな発言をするキャラとして登場するのかなー。そしてあれだけの騒動となった総理は？過去の一件は当然のように秘密？西島さんは自殺のように見せかけて掃除屋さんに上手い事処分されたという事だよね。そして新入りとして登場したペイント弾男。「これでどうだ！」と言わんばかりに怪しい演出がほどこされた尾形さん。「大儀」って何？国を相手に何かをしでかすというテロという意味での「大儀」？それとも警察機構を変える、SPのシステムをよりよい形へ変えるという意味での「大儀」？井上の頭痛は？などなど。これほど引っ張るネタがあると、2時間スペシャルですべて回収されるかどうかも心配だ。2時間スペシャルも楽しみだけど。願わくは、スペシャルのラストでも「SP THE MOVIEにつづく！！！！！」とかなりませんようにー。
