のんべんだらりといきましょう

はてなダイアリーから引っ越してきました。

ちりとてちん

慈英…!慈英…!!この方に激しく泣かされました。これほどまでに愛情を持って取り組んでいるのに、素質や能力の限界を前にどうにもならない苦しさをずっと抱いていたのか。幼少時の箸に関するエピソードも切なかったけど、どうにも涙が止まらなかったのは「正典さんが帰ってきたと勘違いして嬉しそうに走ってくる師匠の姿を見て、みるみる表情が崩れ涙をこぼしてしまった秀臣さん」の姿だった。秀臣さんと一緒に号泣。どんなに頑張っても正典さんになれない、塗り箸の技術もその存在でも。自分の限界を感じながらも必死で「もしかしたら、いつかはきっと…」とそれを頼みに頑張っていたんだろうね。この時の演技も素晴らしかったと思う!今まで慈英さんと言えば、「絶対に負けられない戦いがある」のテンション高いサポーターというイメージが強くて俳優って感じがなかったけど、ゴメンナサイ、慈英さんは素敵な俳優さんです!
秀臣さんの話は、彼だけの事じゃなくて家族を養っていけるかとの不安もどこかに持っている正典さんや、どうしても兄の代わりになれなかった小次郎おじちゃんの心にも重なるものがあったんじゃないでしょうか。他にも、物事は見る角度によって様々に形を変えるというのが今週はたくさんあった。喜代美から見ればあれほど羨ましかった「A子」の愛称も、本人にしてみればA子=ええ子となってプレッシャーだったとか、卑屈な気持ちもあった喜代美に対してA子は本当に心から友達になりたいと思っていたとか、恐竜の化石は喜代美のみならずA子にとっても重荷であったとか。そういう互いに見えない角度にも真実があるんだという事を喜代美が気づいただけでも、変化の兆しになるんじゃないでしょうか。A子とB子が新しい関係を作るスタートラインに立てたような気がします。小梅さんと秀臣さんが心の内を洗いざらい吐き出して抱き合って泣けたように、2人にもその時が早く来るといいなぁ。