のんべんだらりといきましょう

はてなダイアリーから引っ越してきました。

火の魚

見てよかった、本当にいいドラマだった。1時間のドラマでもここまでしっかりと深く物語を描けるんだねぇ。過剰な演出や説明を排して、静かで、丁寧で、心に残るドラマになりました。
尾野さんの落ち着いた話し声、しっかりとした立ち居振る舞いが、折見の使う丁寧な言葉遣いにマッチして、とても美しい女性に見えた。それまで芯の強い人物として描かれていたが、病院の寝巻き姿を見せたあの一瞬だけはとても儚げで今にも消えてしまいそうだった。そして最後、迷った後にスーツを着て作家の元へ現れた時は、凛としたいつもの折見に戻っていて、だからこそあの一瞬の儚い表情が印象に残ったなぁ。
「タバコ吸いてぇぇぇーーー!!!」の声と海と空が、何とも言えない余韻を残してくれました。原田さんはさすが。