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凹村戦争 西島大介

凹村戦争(おうそんせんそう) (Jコレクション)

凹村戦争(おうそんせんそう) (Jコレクション)

ほのぼのとした絵ではあるが、起こっている出来事はなかなかにハード。でもSFというよりも、青春モノという印象でした。落下した物体Xが日常をぶち壊す何かなのか、はたまたただの巨大オブジェなのか分からないままに読んでいたが、中盤、飛び立った物体Xに凹沢が焦りと絶望を感じ、凹伴越しに世界の崩壊が見える展開は面白かったし怖かった。このほのぼのした絵だからこそ不安になった。ラストはもっと派手にぶち壊すのかと思ったら、ふんわりと終わってしまった感じでちょっと拍子抜けだったかな。映画やSFに関する知識があればもっと深く楽しめたんだろうけど、元ネタを知らないものもあったりして理解できてないのもあると思う。「凹村」ってのもしばらく気がつかなかったくらいですから。