のんべんだらりといきましょう

はてなダイアリーから引っ越してきました。

Mother #5〜8

5話
うっかりさんとなおさんばかりが親子の絆を取り戻してしまったら、鈴原の母はどうなるんだーと気になっていたので、今回鈴原の母がうっかりさんに対してキレて、それによりなおさんとの親子の愛情も確認できてホッとした。多分、うっかりさんにも手放したのにはそれなりの事情があるとは思うんだけど、それでも最後は結局実の母でした…という展開になったら鈴原の母のこれまでの愛情と努力が悲しすぎるからなー。なおさんにも、うっかりさんに対しても、鈴原の母がしっかり自分の気持ちを伝えられて良かったです。
ド外道の雑誌記者の1000万円の意味は分かりました。なおさんの行動も気持ちも理解できるけど、自分ができなかった事をやり遂げようとしているなおさんに対する複雑な感情もあっての1000万円だったという事か。うっかりさんとなおさんの関係はまだ解決していないけれど、それでも少しずついい方へ転がってきたように思えた矢先に、つぐみママ登場か!なんで鈴原の家の電話番号知ってるの?雑誌記者経由なんだろうけど、なぜ記者はあの母親に教えちゃったのかな…。まだ強請る気満々だった頃に、脅迫の材料になるかもとつい話してしまったのかな。
つぐみママが、つぐみちゃんを返せと言い出すのか、それとも記者のように脅迫ネタにするのか、今後の対応が気になります。やっぱり「返せ」なのかな。ところで「虐待児童を保護したのに、親が自分のもとに連れ戻そうとする」という話を聞くけれど、あれはなんでなんだろうなぁ。暴力を振るっている時は憎い、鬱陶しくて仕方がないんだよね?なのに、なぜ手元に置きたがるのか。そういう親の愛情?感情?って複雑すぎて上手く理解できません。


6話
うわー!確かに続きが気になって止め時が難しいです!今回は鈴原の母の苦悩に泣かされた…なおさんとつぐみちゃんのこと、めいの妊娠結婚の事と難しい問題や山積みすぎる。高畑さんの演技も素晴らしかったよー。かほの言うように、なおさんを見捨てるように見えちゃうかもしれないけど、なおさんだけじゃなくめいとかほも大事な娘なんだから、どうにもならない今の状況を考えるとああするしかないよね…。あの届けは本当に提出しちゃうのかな。
つぐみママが鈴原家の事を知ったのは、雑誌記者からじゃなかったのね。疑ってスミマセンでした!っても、つぐみ母と会おうとしているんだから、まだまだ何があるのか分からないけれど。ただ、うっかりさんにつぐみ母が迫っているのを教えたって事は、なおさんとつぐみちゃんをフォローする気持ちがあるんだよね。ところで、つぐみママと記者が会した(?)のって、あれは東京?それとも室蘭?東京かと思ったけれど、つぐみママの服装がバイト先の制服(コンビニの制服に見えるんですけど)だよね?あの服装で上京して来たのだろうか。それとも、単にちょっと変わった私服なのかしら。


7話
階下からつぐみママが「ママよ〜」と優しい声で呼びかけて、それを聞いたつぐみちゃんが顔面蒼白になるのがまるでホラーだった。怖い、怖いよ!つぐみママ!!つぐみちゃんの表情があまりにも痛々しいので、そのままあまりのショックに泡吹いて失神するんじゃないかと心配になってしまった。
つぐみママの病んでる感じが怖い。パンを食べながらまるでちょっとした世間話でもしているかのように、つぐみちゃんの事、これからの事を話す姿にゾッとした。つぐみちゃんがママを必要としていない事に気が付いて乗り込んできたけれど、それって単に自分が捨てるのは構わないが、自分が捨てられるのは我慢ならないって事だよね。それは愛情なのか?雑誌記者が千葉でつぐみママを調べているから、きっと彼女なりにこうなってしまった原因や経緯が描かれるんだろうけど、それにどこまで納得できるのかが気になるところです。
うっかりさんがなおさんを手放した理由が分かりました。あれは夫(なおさんの父親、もしくは恋人)を殺したって事でいいのかな。うっかりさんとなおさんの家庭にも虐待とかDVとかそういう、つぐみちゃんの抱える問題とリンクしているような事情があったのかな…。
「鈴原の母はなおさんを見捨てた」とかほは捕らえているけど、本当にあれはあれで仕方ないんだよね。うっかりさんが全てを捨ててまさに「無償の愛」でなおさんとつぐみちゃんを守ろうと出来るのは、こういう言い方は酷いが守るものも失うものもないからなんだよね。先が見えている自分の寿命、家族もいなくて誰かに迷惑をかけることもないという状況だから無茶ができるんだと思う。鈴原の母は、めいとかほもいる、会社には社員もいる、それを考えるとなかなか思い切った行動には出られないんじゃないかなぁ。かほにも早く分かってもらえるといいなと思うよ。


8話
つぐみママがこんな状況になってしまうまでの経緯をじっくり丁寧に描いていた。丁寧すぎてこちらが動揺するほど。いろんな事が紙一重すぎて怖い。つぐみママ目線で見るつぐみちゃんを鬱陶しく感じてしまう場面もあったのが正直な感想。こえー!自分も、そして誰しもつぐみママになってしまう可能性ってのはあるんだろうなぁ。もちろん、ほとんどの人が愛情が勝って踏みとどまるんだろうけど。
虐待のニュースに嫌悪感を示していた頃と笑ってテレビを見ている頃、デコピンするのすら躊躇していた頃と500円与えて外に追い出していた頃、つぐみちゃんを汚い部屋に置き去りにした事を正当化しつつ泣きながら後悔していた頃、その全ての場面に変化や違いがあって、つぐみママがここまで来てしまった道のりが辛すぎた。心中しようとして、でもできなかった事が最後のSOSで、あの時から完全に目を瞑るようになってしまったんだろうなぁ。
だからといって、つぐみママの行為が正当化されるわけでもなく、なおさんからその事は責められていたけれど、なおさんが「心から抱きしめてくれるなら返す」という気持ちを抱いていたとは思わなかった。なおさんの考えの中心にはいつもつぐみちゃんの幸せがあって、それだけはいつも真っ直ぐで安心できる。