のんべんだらりといきましょう

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モリのアサガオ #8

やー柄本さんの怪演に今回も魅入ったよ。前回、前々回といささかパワーダウンを感じていたのですが、深堀の執行に纏わるあれこれを見ていたら、やっぱりこのドラマは面白いなと改めて。あの自由気ままで、悪態をつき、反省など一切しない、およそ死刑囚とは思えない言動を繰り返す深堀だったけど、娘と再会した時の表情はそれまでと一変して、家族を想う父親の表情だったのグッときた。面会室のガラス越しに反射して見える深堀の表情と娘さんの表情を同時に見えた時の場の緊張感にヒリヒリしました。そんな場面があったからといって、急に及川に感化されたように「まとも」になるわけでもなく、最後の最後まであの深堀のまま己の死に様=生き様を及川に見せつけたのも、意地であり山本に対する彼なりのけじめでもあったんだと思う。及川同様、彼がいなくなった後の喪失感はかなり大きなものでした。
それにしても、及川が悉く死刑囚(特に渡瀬)の心をかき乱しているのが恐ろしい。及川の心無い一言(本人には全く悪気なし)がさらに追いつめているんじゃないかとハラハラした。死刑囚の生活を見守るはずの刑務官が悩みを相談してどうする…。今更ながらに「服務規程違反ですよ!」との指摘が入ったが、及川のこれまで行動全てがほぼ違反な気がするので、その小さな声もまったく無意味に思えるよ。
最後の渡瀬は、舌を噛んで自殺を図ったってこと?死の恐怖に怯え声も出せずにもがき苦しんでいるのかと思ったら、口から出血していたし。何かの病気で血を吐いた…って事ではないよね?