脳と脳を直接つなぎ、相手の潜在意識や記憶を覗くことができるサイコダイバーが、ある連続殺人事件の犯人と思われる女の脳にサイコダイブして事件の真相を調べる事になった…という所から始まる話。『パプリカ』と『ナイトヘッド』を合わせたような感じ？と思ったら、最後は気づけば恋愛ドラマになってました。主演の丸山さんの素敵さと、ヒロインの森カンナちゃんの可愛さを堪能するドラマだったよ！実験中は特に意味もなさそうなぴっちりラバースーツだったり、森さんの太ももが露になったりと、サービスショット（？）もあり。
相手の脳内の記憶を映像化するのは面白かった。あくまで脳内のものなので、色も音も不思議な現象も自由に作れるし、場面が急に切り替わってもおかしくないし、と映像を作るのは楽しいだろうなぁ…と思いました。
サイコダイバー蓮見が、実は嫉妬深くて独占欲が強い男だったのには驚いた。全ての原因はお前の独りよがりな暴走から始まったんだろ！と全力でツッコミを入れたいのに、事件後は爽やかな精神科医として再会し、幸せな時間をゼロから作いこうじゃないかって、えっ？それでいいの！？あのいかにもモラハラ気質な蓮見が、都合よく自分辛い記憶をキレイさっぱり封印した後にすっかり善人になっていたのは、記憶を封印したと同時にそういう強欲な歪んだ部分もどこかへ置いてきてしまったって事なのかな。モラハラ男と善良な研究者のギャップがすごすぎて、てっきり海野博士に記憶を塗り替えられたのかとずっと疑ってしまったよ。
その海野教授のエキセントリックぶりは良かった！何故、突然あんな風になってしまったかは分からなかったが！あれだけ嫌らしく不気味に発狂されると、むしろ盛り上がるし清々しい気分になる。海野教授の熱演が良かったなー。
