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ニーアレプリカント

アルティメットヒッツ ニーア レプリカント - PS3

アルティメットヒッツ ニーア レプリカント - PS3

ものすごく面白かったです!!システムはオーソドックスなARPGで、わらわらと襲い掛かってくる敵をひたすら斬り捨てて進むタイプ。難易度ノーマルでプレイしたところ、序盤はなかなか厳しかった。雑魚敵であっても気を抜くとあっさりと死亡させられてしまう緊張感がありました。ただ、ゲームオーバーにペナルティはなく、すぐにコンティニューできるので簡単に死んでしまう事にストレスは感じませんでした。ただ、この緊張感も少年編の砂の神殿あたりがピークで、あとは任意で受諾するクエストをこなしていくうちにレベルが上がり徐々に難易度は下がっていったように思えます。これはクエストをやりこみすぎなければ良いだけなので、問題ありませんが。
武器の種類も豊富でレベルアップの楽しみなどもあるのですが、使いやすい&能力的に使える武器が突出していて、一度も装備しなかった武器も多いです。1週目は片手剣、2週目以降は槍を使い、破壊力はあるが隙の多い両手剣はついぞ使いませんでした。黒の旋舞に麻痺をつけて槍のダッシュ攻撃がお気に入りです。
町の人たちから依頼されるクエストも楽しかった。基本的におつかい好きなので。難しいすぎて手も足もでない!という依頼はなかったけれど、魚釣りや栽培など運に左右されるクエストにはかなり苦労させられました。クエスト100パーセント行った時は嬉しかったなー。
このゲームの一番のそして最大の魅力はストーリーだと思います。決して明るく前向きで勇気が出るようなゲームではないので、そこは注意。それでも、どのキャラクターの行動も「愛」ゆえなので鬱々とした展開が続くけれども、かすかに明るい光も感じられた(そのかすかな光によって切なさが増すというのもありますが)。マルチエンディングなので、本番は2週目からだと思ってます。2週目のエンディングを見るまでは全体像が分からない、そして2週目をやると1週目とは全く違う景色が見えてくるという面白いゲームでした。
以下、ネタバレもあります。



1週目の少年編からちらりちらりと憂鬱な展開が続き、一部のクエストやロボット山兄弟の母探しでどんよりした事など、ほんの子供だましみたいなものだった!青年編を始めてしばらく経つと、どんなに良い話に見えても「どうせこの後欝展開が…」と身構えるようになりました。仮面の町の結婚式イベントなんて「うわーーーーやっぱりだーーーー!!!」と。
そして2週目になりマモノの叫びが聞こえるようになると、ひとつひとつのイベントが違った重みを増してくる。2週目以降はレベルも上がっているので、虐殺感も増して本当に自分たちの方が化け物のように思えてくる恐ろしさ。ロボット山が本当に憂鬱だった…。もう、導入のクレオとママのやり取り見てるだけでズドーンと落とされる。これはストーリーの分かっている2週目だからこそのやりきれなさですね。本当にロボット山のボス戦には行きたくなかったもの。
Bエンディング、Cエンディングを見て、最後のDを選ぶ時はさすがに緊張した。本当にいいのか?と躊躇しましたよ。白の書が白紙に戻っていく様子を見てると、釣りのページが消えた時は「ああ、あのクエスト辛かったな」とか「リゾドゥス全っ然釣れなかったな」などの思い出が走馬灯のように…。エンドクレジットを見終わった後の、「ああ終わってしまった」感は尋常じゃなかったです。ちょっとした抜けがら気分を味わえること間違いなし。
メインキャラはどの人もみんなお気に入りです。全員キャラが立っていながら、誰一人としてイラッとさせられたり苦手だと思える人がいなかったのが良かった。カイネは設定画は可愛らしいのに、ゲーム内だと大人っぽくて声が田中さんだったのに驚いた。が、今となってはあの罵詈雑言をど迫力で言えるのは田中さんしかいないと思っています。あと、シロがあんな愉快なキャラだとは思わなかったな。なんていいヤツなんだシロさん…!実は7号以上の癒しキャラなんじゃ。そんなシロの声がピーターさんだとは全く気がつきませんでした。って、言われてもまだ本当にピーターさん?と疑うほどの意外な声でした。しかも上手い!!
サブキャラでは仮面の王が一番好きでした。仲間はいるニーアだけど、同世代の「友達」というのは仮面の王だけだったような気がして、その繋がりが良かった。少年時代の冒険、結婚式、魔王の城での再登場と泣かせる展開はこの王様が一番多かったような気がする。王の最期はあまりにも切なくて泣いてしまった。
そういえば、少年編の神話の森でのホラーテキストが怖すぎて挫折しそうになった。館から脱出できずに延々ループ、その度に怖い話を読まされて挙句ゲームオーバー…これ本当に怖かったよ!「ふひ…ふひひ」と笑うロボット山弟と同じくあまり行きたくない場所でした。
とにかくストーリーに引き込まれたゲームだった。この前作(直接の繋がりはないが)だという「DOD」もやってみたい。