のんべんだらりといきましょう

はてなダイアリーから引っ越してきました。

おひさま

  • 『おひさま』最終週で、最も自分の気持ちが盛り上がったのは須藤父さんの夢に現れた紘子さんと春樹兄さんの場面でした。もっとお話して欲しかったなー。こんな土壇場で父さんピンチなエピソードを…と思ったけど、この2人が最後に見られたのは嬉しかったです。というか、結局この二人を最後に登場させるための緊急入院だったのかな。
  • 今にも死んでしまいそうな父を前に取り乱して泣く陽子だけど、次の瞬間居眠りしてて笑いました。ええ〜!?そこで寝ちゃうの?いや、ひなこちゃんが倒れた時(そしてわざわざ家族写真を撮った時)も寝てたっけ、そういえば。
  • 「医者になれないのは当たり前だ」と悔やむシゲ兄さんに「それは別の問題です」と言い切った和さんが、「あなたの頭が足りないからです」と断言しているよう思えて吹いてしまった。
  • キョウコちゃんが悩むのは、いつまでたっても狭い部屋でぎゅうぎゅうになりながら寝てるからだと思うのですが。何歳の設定だか分からないけど、十代後半だとしたらあの部屋で寝かせられるのは結構きついと思うし、自分は迷惑かけてるって思っても仕方ないような。あの家には他に部屋がないのかな。松本時代のセットと違って、1階の蕎麦屋と陽子の部屋以外見えないからよく分からなかった。そして稼ぎの半分を要求した陽子にちょっとビックリした。いずれ家から出るであろう時(出ないけど)渡すためにに預かっておくつもりでもあったのかな。
  • 節子姉ちゃんを加えて「幸せ」大合唱の座談会よりも、須藤父とおばあ様の和解シーンがしっかり見たかったな。紘子さんとの駆け落ちは物語の始まりでもあるし、フランス料理美味しかっただけではなく、2人の表情も見たかったー。
  • ひなこちゃんの火傷エピソードは何だったのか。陽子が己を省みたり、新たな気持ちを抱くわけでもなく(妙な自傷行為はあったけど)、真知子さんに乗せられて「お母さんは大変よ〜」とドヤ顔を披露しただけだったような。ドヤ顔といえば、最終話でも「夏子先生すごいな〜」と感心するタケオに、「すごいのよ〜」と上から目線で答えていて笑った。別に陽子の手柄じゃないし。「すごいよね」と一緒に感心するでも十分だと思うのですが…。
  • シゲ兄さんの浪人時代が18年に及ぶ事になってて衝撃!よく…諦めずに…頑張ったよね…。しかも、ナレーションで紹介して終了だなんて!志半ばでこの世を去った春樹兄さんを想い、須藤医院を開くという夢を抱いて勉強していたんだから、実家が須藤医院になって記念写真を撮りましたくらいの映像が見たかったよ。
  • 最終話の育子はとても綺麗でした。
  • 房子ちゃんに「今日が最後です」と言われても、残念ね、寂しいわね、などの言葉が一言も出ない陽子様。陽子様のキャラ設定は最後までブレなかったのは見事。おばあちゃんの懐かしい思い出話を語っていたわけではなく、授業として教え諭していたのか!陽子様のご高説が房子夫婦にどんな影響を及ぼしたかは分かりませんが、ダイエット効果だけは間違いなくあったと思います。房子ちゃん痩せましたよね。

幼少期〜女学校時代〜戦争中は本当に面白くて、毎日放送が楽しみでした!白紙同盟が泣き笑いながら過ごした女学校時代、新米教師陽子が子供達と過ごす教師時代、悲しい出来事の多かった戦争末期、それぞれに見所があったし、登場人物の誰かに共感する事ができた。それがいつの間にか「陽子様は正義」な雰囲気が鼻につくようになって、主人公に感情移入できなくなってしまった。でも、可憐な乙女だった陽子が、いつの間にか上から目線の陽子おばあ様にシフトチェンジしていく様は実に見事だったので、ゴールが現代の陽子だと考えればそれは正しい路線だったのかもしれませんね。