のんべんだらりといきましょう

はてなダイアリーから引っ越してきました。

カーネーション

  • 音楽がすっごく素敵です。登場人物の気持ちに沿い、場面を盛り上げ、見ている方が自然と物語に入っていけるような良い曲が多いですね。
  • ひとりで頑張っている所にたいぞう兄ちゃんと再会して、喜びを感じる奈津に泣いた。自分で道を切り開く糸子と真逆で仕事も結婚も家の事情に縛られている(それをちゃんと受け入れているけど)奈津の人生を見てると胸がチクチクするよ。結婚式前に髪結いのおばちゃんの所に来て、本心を打ち明け静かに涙を流す姿にまたももらい泣き。「女学生みたい」と言われた時の千明様の表情がまた上手くて。少女時代の終わり、奈津自身が思うよりも早いスピードで大人にならなければならなかった状況を思うと、あの涙は本当に切なかった。そして、髪を整えて店を出てきた奈津がさっぱりと大人の顔になってたのが印象的だった。
  • 新しく勤め始めた店の主が板尾さんだった…!従業員も店主もロイヤルとは全く違うお店での勤務状況が微笑ましい。というか板尾さんが出ているだけで画面が和むわー。あと、おばちゃんの口コミパワーが半端なくすごい。
  • 糸子がお父ちゃんに何か話そうとするとハラハラする。またとっくりが破戒されるんじゃないかと…と思いつつ、もう大暴れにすらならないほどお父ちゃんが酔っ払ってもうろくしてるのが悲しい。「もう一軒繁盛させたら〜」の件は、さすがに酔っ払いのたわごとにしか聞こえなくて参ったよ。お父ちゃんにあの輝きはもう戻ってこないのだろうか。
  • にしても、お父ちゃんに引導を渡そうとする糸子に胸が痛くなった。全く以って糸子の言うとおりではあるが、子供に言われるお父ちゃんの辛さと情けなさを思うと…。しかも、クリスマスケーキという幸せの象徴がメチャクチャにされちゃうから悲しさ倍増。あのばあちゃんまでお父ちゃんの情けなさと糸子の不憫さを思って涙するとは。
  • お父ちゃんだけじゃなくて、神戸の祖父母まで隠居状態なのに追い討ちをかけられました。カフェでアイスクリームを食べさせてくれたおじいちゃん、ミシンを買おうと言い出したおばあちゃんはもういないんだな。世代交代は当然、老いも仕方のないこととはいえ、それをこうまでまざまざと見せ付けられると泣くしかない。
  • 糸子が思っている、そしてドラマを見ている自分が思っている以上に、看板を下ろす事の重さを痛感した。店の看板を見上げるお父ちゃんの悲しそうな表情、それを見て涙ぐむお母ちゃんの表情。何もない部屋の中でミシン越しに映る二人の姿が、今の状況を描いていて良かったです。
  • 奈津が元気そうに女将になってて良かった。が、旦那は頼り無さそうだなー。料亭の若旦那なんてあんなものなのかな。「早く帰ってよ」と悪態をつく奈津が、実に奈津らしくてニヤニヤ。