のんべんだらりといきましょう

はてなダイアリーから引っ越してきました。

金八先生

パート2「卒業式前の暴力」の再放送をサラッと見たんだけど、自分が記憶していたのと全然違って驚いた。かつての再放送や名場面集での映像記憶がごっちゃになって勝手に脳内で作り上げていたようだ。自分の記憶では、加藤放送室に立てこもる→金八ドアの前で「加藤ー!松浦ー!!」絶叫→扉を開いて出てきた二人を金八が全力でビンタ→お前らは俺の生徒だ!大号泣→警察乱入→中島みゆき→加藤衝撃の逮捕→次回へ続く! と思ってました。しかし、実際には、「加藤ー!松浦ー!!」の後、金八と話す暇もなく警察に逮捕されてたのですね。そして中島みゆき。これで終わりかと思っていたけれど、ここまでが1話の中の前半戦で後半は学校関係者、保護者、地域住民、警察らの大討論が15分くらい続いてました。校長を人質に立てこもって警察に逮捕って展開も当時は衝撃的だっただろうけど、その後大人たちだけで激論する場面を延々流すってすごいな。しかもその討論で最初、金八が話す事はほとんどなくただただじっと耳を傾けているだけ。むしろ地域住民と保護司と保護者と警察が揉めていた。もちろん終盤は金八の見せ場があるんだけど、熱血教師がいきなり大上段から意見を押し付けるだけじゃなくて、そこに来るまでに周りの大人がちゃんとしゃべっているのに感心してしまった。最後の最後で、君塚校長が切り札(脅迫)使って幕を下ろしたのにはちょっと笑ってしまったが。*1
そして戻ってきた加藤松浦に愛のビンタが炸裂して終了。夜遅くなっても警察前に3B生徒が待ってるんだけど、良かったね良かったね!の後、しつこくその感動を引っ張らずに金八の「帰るか〜」であれだけ高かったテンションを平常運転に戻していたのも潔いなぁと思いました。
加藤たちが放送室に立てこもっている間に、話を聞いた暴走族がバイクに乗って加藤の応援に駆けつけちゃうんだけど、この暴走族達が案外いい子だったのもちょっとビックリ。金八が頭を下げて訴えるときちんと話を聞いて、加藤の事を思って身を引いてくれるんだから*2。シンナーなどで頭がヘロヘロになって、大騒ぎしたいだけのヤンキーが調子に乗って校内を荒らしまくる…なんて展開にはならなかった。子供に対する性善説が徹底してるなーと今更感心しました。あと、「子供が何を考えているか分からない」も何年経ってもどの時代になっても変わらない問題なんだねと思いました。

*1:もちろん、「見逃す事、許すことによって育てる」に繋がっているんだけど

*2:それまでの話で金八と信頼関係が築けていたのかもしれないけど