のんべんだらりといきましょう

はてなダイアリーから引っ越してきました。

『おとうさんがいっぱい』

先日図書館で借りたのは『おとうさんがいっぱい』。三田村信行の児童文学作品。日常からほんの一歩ずれた世界に堕ちてしまう少年たちが主人公の短編集です。児童文学なのにどこにも救いがない。怖い、というか気味が悪いよー。子供が読んで大丈夫なのかしら。表題作の『おとうさんがいっぱい』が読後感が一番落ち着かなかった。短編5つの中の『かべは知っていた』だけが少年が母親を置いて一人旅立つ(自立)という形で終わっていて、爽やかな感じかなぁ。でも、考えようによっては、子供一人で生きて行けるわけもなくその後の少年の行く末を考えるとこれも暗いのか?

次は『ひげよさらば』上野瞭 が読みたいけど、近所の図書館には置いてないんだよね。